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【バッテリー交換】Logicool MX Master 3が壊れたので修理しました。

お久しぶりです、Jinです。

この記事は一言で言うと

MX Master3のバッテリー交換方法を解説した記事

になります。

2020年 9月に購入して、ほぼ毎日使ってきたMX Master 3 for Mac。

手にフィットする、サイドホイールやボタン機能が豊富、ワイヤレスで使えるなど、とても使いやすくお気に入りです。

そんな相棒のMX Master3君がちょうど4年目に差し掛かったところで、ついに壊れてしまいました。耐用年数としては十分ですが、まだまだ活躍してほしい。ということで、MX Master3のバッテリーを交換しました。

今回の記事ではMX Master3のバッテリーを交換手順を解説します。可能な限り手順を載せているので、自分でバッテリー交換をしたいという方は参考にしてください。日本では書いてる人も少なかったので...

それじゃ、やっていこう!

Jinです。主にTwitterで自作PCの制作代行を行ってます。
お仕事依頼はお問い合わせまで。

この記事でわかること

  • 自力で修理する前にやるべきことがわかる
  • MX Master3のバッテリー交換方法がわかる

MX Master 3バッテリー交換前の症状

実は以前より、バッテリー周りで不調はありました。症状としては、Type-C端子を接続してもうまく充電できないというもの。

それでもACアダプターの給電速度を変えたりして、今までなんとか使ってきました。が、この度うんともすんとも言わなくなったんですよね。

症状としてはこんな感じ:

  • 電源をONにしても、何も光らない
  • 充電器に繋いでも、充電中LEDが光らない
  • なのでそもそも充電ができてないっぽい

もしMX Master3の充電がうまくいかなくなったら、バッテリーがへたっているサインかも。この場合、早めに対処するのが好ましいです。

分解の前にLogicoolサポートに連絡しよう

もしあなたのMX Master3が壊れた・もしくは壊れそうなら、一度Logicoolのサポートに連絡することをおすすめします。

保証期間以内なら交換してもらえる

というのも、Logicoolのサポートはとても太っ腹で、商品に不具合が起きた場合には新品を送ってもらえるんです。私の友人も、Logicool製マウスがチャタリングした時に交換してもらっていました。

ただし注意点が一つ。それは「保証期間内に連絡すること」。これがサポートを受ける唯一の条件となります。MX Master3の保証期間は24ヶ月。つまり2年です。過ぎてる...

私自身、一度Logicoolのサポートに連絡して今回の症状を伝えてみたのですが

Logicool
Logicool

保証期間が過ぎてるわ。ごめんな。

はいぃ…

Jin
Jin

というふうにサポートを断られました。当然と言えば当然ですけどね。

ロジクールのサポートは「ロジクール サポート」ページにて行えます。保証期間内の方は、まずはこちらからお試しください。チャットによる対応がやりやすいはず。

Logicool サポート + ダウンロード
Logicool サポート + ダウンロード

support.logi.com

コラム

Logicoolのサポートはまじで太っ腹。

レシートなどの購入証明は必要なく、本体に記載されているシリアルナンバーのみで対応してもらえたはず。(確実かは保証できません。)

保証期間を過ぎていたら自力で解決

ということで、どうするか。この時点で、選択肢は二つあります。

  • 新品を購入する
  • バッテリーを交換する

正直新品を購入しても良かったんです。それでも:

  • ボディはまだ使える
  • あまりお金をかけたくない
  • なんか楽しそう

という3つの理由より、バッテリー交換に踏み込みました。好奇心が勝っちゃいましたね。

ちなみに、最新のMX Master3Sは、静音スイッチになっています。クリック音はうるさいと思っていたので、正直うらやましい。

新品のMX Master3を購入したい方はこちら

MX Master 3バッテリー交換に必要な道具

ということで、MX Master3のバッテリーを交換するのに必要なものはこちらです。

  • 精密ドライバー
  • 交換用バッテリー
  • 交換用マウスソール
  • MX Master3を分解する勇気

精密ドライバー

MX Master3を分解するのに必要です。普通のプラスドライバーでは開けることができないので注意。

へらなどが付属しているものであれば、なおGood。分解するときに使います。

精密ドライバーの購入はこちらから

交換用バッテリー

続いて交換用のバッテリーです。型番は「602535」というものを選べば良いみたいです。私はAmazonで購入しました。

交換用バッテリーの購入はこちらから

交換用マウスソール

交換用マウスソールです。分解の際に剥がすので、購入しておくと安心ではあります。

私の場合、マウスソールは必要ありませんでした。綺麗にソールを剥がすことができれば再利用できます。

交換用マウスソールの購入はこちらから

MX Master 3バッテリー交換の手順

早速マウスを分解していきましょう。私はiFixitさんの記事を参考に、MX Master3のバッテリー交換を行いました。

Logitech MX Master 3 for Mac Battery Replacement - iFixit Repair Guide
Logitech MX Master 3 for Mac Battery Replacement - iFixit Repair Guide

www.ifixit.com

MX Master3の電源をオフにする

これらの作業を行う前に、マウスの電源スイッチはオフにしましょう。

ソールを外す

まずはソールを剥がしていきます。ソールの下にネジが隠れているので、赤で囲んだ部分を剥がします。一番上は剥がさなくてOKです。

ソールを再利用する場合は、ドライヤーなどで温めておくとGoodです。接着剤が柔らかくなり、剥がしやすくなります。

ドライヤーを使用する際は、一度に2、3秒以上足を加熱しないこと。触って温かいと感じる程度以上の温度は、プラスチックの下部ケースを溶かしたり、ゆがませたりする危険があります。

精密ドライバーに付属しているピックなどの薄いもので、ソールの下に差し込みます。

このとき、粘着パッドの下から差し込むイメージでゆっくり差し込むことがうまくいくコツです。

あちゃ〜。粘着面が剥がれてしまった。

残念ながら失敗するとこんな感じ。ソールと粘着面の間にピックを差し込んでしまいました。不覚。

ピックである程度ソールを剥がすことができたら、手で残りを剥がしてしまってかまいません。ピンセットで剥がそうとしても、固くて難しかったです。

この調子で、赤で囲んだ全てのソールを剥がせば、このステップは完了です。

ソールを再利用する場合は、ビニールなど剥がしやすいものに貼り付けて保存するとよい。

ねじを外す

続いて、ネジを外していきます。精密ドライバーの「T5トルクスドライバー」を使います。

このようにネジを外せばこのステップは完了です。無くさないようにしてくださいね。

上フタを固定しているツメを外す

ネジを外したので、上フタを取り外していきます。

親指ボタンの真下に隙間があるので、そこからピックを差し込んでいきます。

するとマウスの下部分が浮きはじめるので

流れに沿ってピックをした部分に滑り込ませます。

うまくいけば、このようにガバッと外れるはずです。

右側はこんな感じ。こちら側が外れていない場合は、同様にピックを差し込んでいきましょう。

残るはボタン部分ですが、ここが一番硬くて難しかったです。

左ボタンあたりからソールを差し込み、ゆっくり開けていきましょう。

全てのツメが外れたら、このステップは完了です。

上フタを外す

全てのツメが外れたことを確認したら、上フタを外します。

上フタと下側はケーブルで繋がっているので、勢いよく引き抜かないこと。

マウスのやや下あたりをつかみ

斜め上方向に持ち上げると、綺麗にはずすことができます。

上フタを外すことができれば、このステップは完了です。

上フタと下の基板に繋がっているケーブルを外す

今の状態では、上下がケーブルがつながっています。赤丸で囲んだ部分を外していきます。

このケーブルに負担をかけないように注意。

該当箇所はこちら。

へらなどでコネクタの黒い部分(ロック)を、上に起こすように持ち上げます。

ロックが持ち上がると、ケーブルを引き抜くことができます。

ロックがかかっている状態では、強く引き抜かないこと。

このように上下を分離させることができれば、このステップは完了です。

古いバッテリーを取り外す

続いて、古いバッテリーを取り外します。

バッテリーと基板は、白いコネクターでつながっています。

コネクタをゆっくりと左右に揺らし、ソケットから引き抜いてください。

ワイヤーそのものではなく、コネクターを持って引っ張ることを推奨します。

こんな感じに外れます。

プラスドライバーを使い、バッテリーを固定しているネジを取り外します。赤で囲んだ2箇所です。

取り外せました。この状態になれば、このステップは完了です。

バッテリー台からバッテリーを剥がす

台とバッテリーの隙間にピックを差し込みます。

このとき、台の底に押し込むのではなく、バッテリーに沿わせるようにピックを差し込むのがコツ。
粘着面とバッテリーの隙間にピックを入れる感じです。

可能な限り接着剤は残して剥がしましょう。

このようにバッテリーと台を分離できれば、このステップは完了です。

交換用バッテリーを取り付ける

購入した交換用バッテリーを取り付けます。ここからは、これまでの逆の手順ですね。

バッテリーを台に乗せます。向きは写真のようにするのがおすすめです。

台にバッテリーを取り付けたら、基板に固定しましょう。2つのネジを止めればOK。

ネジで固定できたら、忘れずにコネクタを基板に差し込みましょう。向きがあるので間違いのないように。

写真のように、バッテリーを基板に固定できれば、このステップは完了です。

上下をつなぐケーブルを接続する

上下をつなぐケーブルを接続しましょう。

ソケットのロックを上げ、ケーブルを一番奥まで差し込みます。

ケーブルを差し込めたら、ロックを下げて固定します。

この時点で動作チェック

ここまでできたら、動作確認をしましょう。ドキドキですね。

MX Master3のスイッチを入れ、ランプがつけば成功です!

ここでランプが光らない場合、ケーブルの差し込みが甘いか、バッテリー自体の不具合になります。

しっかりとケーブルを差し込み、マウスに充電ケーブルを接続してもランプが光らなければ、バッテリーの不良を疑いましょう。

上下をしっかりはめ込む

上下をはめ込みます。

ここの工程は外す時同様硬いので、丁寧な作業を心がけてください。

全ての隙間が埋まり、問題なくボタンをクリックできれば、このステップは完了です。

マウスソールを貼る

ここが最後のステップです。マウスソールをMX Master3に貼り付けます。

剥がしたマウスソールを元の場所に貼り付けましょう。

替えのソールを購入している場合は、新品を貼り付ければOKです。

私はソールを剥がすのに一枚だけ失敗してしまいましたが、一部を切り取ることで解決しました。綺麗じゃないですけど、使う分には十分です。

これで全ての工程が完了です!お疲れ様でした。

交換後の動作は良好

実は記事を書いている時点で、バッテリー交換後約1ヶ月ほど経過しています。

今の所は何の問題もなく動作しています。無線接続が不安定になることもありませんし、極端にバッテリー持ちが悪くなったとも感じていません。

マウスソールは一部切りましたが、こちらも特に問題はないと思っています。引っ掛かりを感じることもなく、快適に使えています。

なお今後も経過観察をし、何か異常が発生すれば追記予定です。逆に何も追記がなければ問題は発生していないということなので、安心してください。

買い替えも視野に入れていいかも

ここまでMX Master3のバッテリー交換の過程をお送りしましたが、表面がベタつくなどボディーの劣化が激しい場合は、今回のような修理はおすすめしません。素直に買い替えた方が幸せです。

新品のMX Master3を購入したい方はこちら

それでも使いたい!という方は、MX Master3用の保護シートが販売されているようなので、貼り付けて使えば長持ちするかも。

保護シートを購入したい方はこちら

まとめ

  • 分解の前にLogicoolに相談使用
  • バッテリー交換はできる
  • ボロすぎるなら買い替えもアリ

そろそろ締めに入ります。

今回の記事ではMX Master3のバッテリーを交換しました。

MX Master3はとても使いやすく、長く使用していきたいガジェットの一つですよね。私自身とても大好きです。

どうせ買い替えを検討しているなら、復活できる可能性に賭けて修理に挑戦するのも悪くないかも。今でもちゃんと使えているので、2000円程度の安い出費で済みました。よかった。

私と同じ考えで、MX Master3を自力で修理したい方の参考になれば幸いです。

ここまで読んでくれた、そんなあなたが大好きです。

  • この記事を書いた人

じん

自作PC組み立ての代行をやってます。 チェンソーマンとDr.Stoneが好き。

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