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ハイレゾ対応ヘッドセット!ROCCAT Khan AIMO White レビュー

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ご機嫌いかがでしょうか。ダイコーです。ゲームをする上で欠かせない装備の一つである「ヘッドセット」。様々な種類のヘッドセットが様々なメーカーから発売されているだけあってとても悩みますよね。今回は私がメインで使用しているROCCAT khan AIMOをレビューしていこうと思います。

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スペック

簡単にKhan AIMOの紹介をします。(おそらくこのページを見にくる人はすでに公式サマのページを見てると思うので)詳細はROCCAT公式ページよりご確認ください。

内容物

内容物はヘッドセット本体と簡単な説明書兼ポスターのみで、とてもシンプルでした。

概要

応答周波数: 10 - 40000Hz
インピーダンス: 32Ω
最大1kHzの音圧レベル: 99dB
ドライバーユニット素材: Neodymium magnet
ドライブ径: 50mm
応答周波数: 100 - 10000Hz
THD% @ 1kHz: 2%
1kHzでの感度: -40dB
信号対雑音比: 60dB
インピーダンス: 2.2kΩ
レゾリューション:24-bit @ 96kHz (max)
DAC/AMPコンボ

重さ:
275 g

https://ja.roccat.org/Headsets/Khan-AIMO

公式ホームページから参照しました。重さは275gと軽い方に分類されるのではないでしょうか。ドライブ径も50mmと充分でしょう。

しかもこのヘッドセット、ハイレゾ対応なんです。ゲーミングヘッドセット界のまさに先駆者と言えるでしょう。

接続はUSBのみ

Khan AIMOはUSB接続のみなので、スマートフォンやpcのジャックに刺して使用することはできません。あくまでもPC専用と考えていた方が良いかと思われます。

USB接続はジャック接続と比較して、電子回路を通る際に生じるのいずえが発生しにくいため、クリアな音質を保つことができます。

イヤーパッド

イヤーパッドの内径は縦6cm、横4cmです。Razerのnariやクラーケンのように、丸いイヤーパッドで耳との空間が大きく開きません。

触った感触はある程度の弾力はありつつも、耳にフィットする硬さです。形状記憶はしません。

締め付けはある程度はありますが、キツく感じることはありませんでした。メガネを着用する場合でも問題なく使用できます。RAZER製品のような緩さはなく、頭を下げたり軽く頭を振った程度では落ちることはありません。

外観

シンプルなデザイン

iPad Pro 10.5との比較

上部にはROCCATの文字

耐久性に関しては調査中です。現在約8ヶ月使用していますが、今のところは不具合は起こっていません。

Khan Aimoの音質について

音はどの音も聞こえる万能型

初期設定ではどんな音もよく聞こえるヘッドセットだと言えます。低音域、中音域、高音域、隙がないと思います。先にも述べた通り、Khan AIMOはヘッドセット界で初のハイレゾ対応ということで、音の解像度はかなり高く感じました。歌手の細やかな息遣いやちょっとしたハモリなど、耳をすませば様々な音が聞こえる感じです。とは言っても音源が音源なので、そこまで恩恵を得られる人は少ないかも知れません。

しかしこのヘッドセットはROCCAT SWARMを使うことで化けます。この話は後ほど。

マイクの精度は良好

マイクの精度も申し分ありません。篭った感じもなくクリアな声を届けてくれます。防風カバーはついてませんが自分の息が煩くなることはなく、ゲームに熱中しすぎて息が荒くなっても大丈夫。またFortniteをプレイしている時に他のプレイヤーから評価を聞いたのですが、充分綺麗に聞こえるとのことでした。

また、マイクは持ち上げるとミュートになるので、直感的にミュートすることも可能です。

7.1chバーチャルサラウンドは微妙、2.0chは定位感安定

7.1ch切替ボタン(右)と音量調節ダイヤル(左)

Khan AIMOには2.0-7.1ch切り替えスイッチがヘッドセット右側後方に物理ボタンとして設けられています。それを押せばワンタッチで2.0-7.1chの切り替えを行うことができます。

しかしこの7.1chなのですが、ゲーム中の使用はお勧めしません。と言ってもほとんどのバーチャル7.1chサラウンドヘッドセットに言えることなのですが、これらは仮想的に7.1chを再現しているものであり、実際にその個数のスピーカーがついているわけではありません。それっぽく音を加工している努力は認めてあげたいのですが、逆にそれが邪魔をして定位感を思いっきり削いでいるんですよね。

今のところこの機能は映画鑑賞なんかで使うのがいいと思います。音をそれっぽく醸し出してくれるので臨場感が増すと思いますよ。

2.0chにすれば定位感は安定しました。ゲームをする時は2.0chモードにすることで、本来のゲーミング性能を発揮することができます。

ROCCAT SWARMで快適なヘッドセットライフを

さて、ここまで書いてきたのはこのヘッドセット「単体」での能力でした。しかしKhan AIMOにはドライバーが用意されています。それがROCCAT SWARMです!ROCCAT SWARMはROCCAT公式ホームページからインストールすることができます。

イコライザーで自分好みのヘッドセットに

プリセットは5つまで登録できる。自分好みのヘッドセットに仕上げよう。

SWARMではイコライザーが用意されているため、簡易的なサウンドカードが入っているような状態になります。これによりゲームごとに足音の聴きやすい設定をしたり、音楽鑑賞用にチューニングしたりすることができます。元々入っている設定も素晴らしいので参考にしてみるのも良いかもしれません。これらのプリセットは5つまで登録できます。

私は音楽を聴く時にはドンシャリの聞いたイコライザー設定にしています。多少無理のあるいじり方をしても、再生可能な音域は比較的広いためかなり自由度は高いです。設定次第では最高のヘッドセットに化けることもあるでしょう。(Khan AIMOの能力を引き出すのはあなたです…)自分好みのヘッドセットに仕上げられるのも楽しいと思いますよ!

明瞭なボイス

ボイスチャットの際に他の人の声を際立たせることで、より聞こえやすいように調整してくれます。お好みでオンオフを切り替えましょう。ただし、音楽鑑賞の際には切ることをお勧めします。高音がサイケデリックに響くようになり、音質がガクッと下がってしまいます。

明瞭なオーディオ

こちらも上に同じくオーディオの音を際立たせるように調整をしてくれます。私はあまり使いませんね。

ベースEQ

滑らかに重低音を強化してくれます。個人的にこれはお気に入りの機能で、調整に迷ったらとりあえずこれで重低音を強化した後少しずつ中音域、高音域をいじっていけばなんとなくいい感じになります。しかしこちらも注意が必要で、ベースEQをオンにすると今までのイコライザーの設定はリセットされてしまいます。右下のAUTO APPLYをオフにしておくことでこれは防げるので、細かい調整をしている時はAUTO APPLYはオフにしておきましょう。

マイクの設定で快適な通話

マイクに関しても様々な設定が用意されています。マイクロフォン設定のマイクノイズキャンセルをオンにすれば自分の声のみを正確に拾ってくれるようになり、相手に聞き取りやすい声質になります。マイク感度を設定すれば、どこまで音を拾わせるかを設定できます。

マジックボイスで驚かせよう

これマジで楽しいです。もはやこの機能が一番必要だと言えるくらいです。

マジックボイスには4種類用意されていて、モンスター→男性→女性→カトゥーンの順に声が高くなります。モンスターはボブ○ップのように低く、カトゥーンはチッ○と○ールのような声になります。マジ楽しい。

VCに入った瞬間この声を使えばファーストコンタクトは完璧。どんな人とも仲良くなれます。

美しいRGBイルミネーション

Khan AIMOはAIMOイルミネーションに対応しています。もし他にAIMOデバイスを使用していれば、光り方を同期させることができます。(まあ見えないんですけどね…)

総評:7.1chは微妙だが、ゲーマーにはおすすめ

いかがだったでしょうか?7.1chは少し残念でしたが、その他の面で他のヘッドセットとは違う良さを持っていると感じました。装着感、音質、マイクの性能は申し分なく、自由度の高いドライバや素早いミュート機能、直感的な音量調節ダイヤルの存在も他との差をつけるポイントです。ボイスチェンジャーなどの面白機能など、1万円代のゲーミングヘッドセットにはないような魅力も詰め込まれています。

以前まではLogicool g233を使用していましたが、メッシュ特有の音漏れや、マイクミュートのコントローラーの位置に戸惑ったりしていました。その点を完全にクリアしているため、総合的に満足度が高い印象を受けました。ハイレゾ対応や、サウンドカードを使用せずともこれひとつで完結できるのが良いですね。ゲーミングヘッドセットとしてだけでなく、幅広いジャンルの音を楽しみたい人にも是非お勧めしたいヘッドセットだと言えるでしょう。個人的にこの価格帯では一番お勧めできるヘッドセットです。

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追記:discord使用時の不具合について

コメントを頂いたので追記します。discordを併用してゲームをプレイしていた場合などに、他の人の声が聞こえなくなる、マイクが反応しなくなるという症状がたまに発生していることが分かりました。

解決方法としてはdiscordのユーザー設定の音声、ビデオの入力デバイスと出力デバイスをROCCAT Khan AIMOを選択しなおすことで大抵の場合は直ることがほとんどです。それでも治らない場合はdiscordを再起動してもらえれば直ると思います。

ゲームの音声が聞こえなくなる場合はゲームの再起動を行えば治ります。

これらの症状は私の環境であればdiscordを使用時にしか現れませんでした。もしかしたらdiscordとの相性が悪いのかもしれません。現状根本から直す方法は私はわからないのですが、今後のROCCAT SWARMのアップデートでどうにか直してくれることを祈るばかりです。

さらに追記:イヤーパッドが破れました

2020年10月ごろにイヤーパッドが破れました。

場所としてはメガネが当たっていた場所が破れており、それ以外はまだ大丈夫そうにしています。

もしメガネをしている方が購入を検討しているなら、一年と半年程度でイヤーパッドが破れてしまう可能性があるということをお伝えします。

  • この記事を書いた人

じん

自作PCの情報に特化したメディア「PCBuildnet.com」の管理人。数多くのPC組み立て経験より、自作PCに挑戦する方に役立つ情報を発信している。 自作PC組み立ての代行も受付中。

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