この記事の価格は2026年9月時点のものです。
お久しぶりです、Jinです。
この記事は一言で言うと
AMD Ryzenとインテルのどっちを選べばいいか解説した記事
になります。
CPUはやっぱIntelっしょ!...と思ってたけど、Ryzenってのもあるな。
どっちを選んだ方がいいんだ?
皆さんはRyzenとIntel、どちらを選べばいいか迷ったことはありませんか?
CPUにおいて、長友さんの功績で聞き馴染みのあるインテル。そこに突如現れたAMD Ryzenシリーズは、自作PCを検討しているあなたを悩ませているでしょう。
私自身、自作PCの代行でPCの見積もりを作りまくっているので、どんな場合にRyzenもしくはインテルを選ぶべきかの傾向が掴めてきました。実は、2025年以降に代行で組んだPCは9割近くがRyzenなんですよ。
この記事では、ぶっちゃけインテルとRyzenはどっちがいいの?という疑問にお答えします。自作PCに限らず、BTOパソコン選びなどにも使える知識です。
前半では、そもそもAMD RyzenシリーズとIntel Coreシリーズがどう違うのかを解説します。
- PC使用用途軸
- 価格軸
この軸から、2社CPUを比較します。CPU選びの参考にどうぞ。
後半では、Ryzenはやめとけと言われる理由や、よくある疑問に答えていきます。
それじゃ、やっていこう!
じんです。自作PCの制作・販売をやっています。
ご相談は【X(旧Twitter)】か【お問い合わせフォーム】にて。
この記事でわかること
- PCの用途別で、AMD RyzenとIntel Coreのどちらが良いかわかる
- PCの価格帯別で、AMD RyzenとIntel Coreのどちらが良いかわかる
- Ryzenはやめとけと言われる理由が本当かどうかわかる
- AMD Ryzen・Intel CoreのCPUに関する疑問が解決できる
RyzenとCoreはどちらもCPUのブランド名

そもそもAMD Ryzenって何者?
CPUメーカーと、そのブランドだよ。
Intel Coreシリーズと同じだね。
AMDおよびIntelはCPUを製造しているメーカーになります。現代のPCに使用されているCPUは、「Intel」と「AMD」の2社がほとんど供給しています。
その上で、AMD RyzenとIntel CoreはCPUのブランド名です。機能面は基本的に同じですが、それぞれ微妙に特徴があります。
スマホで例えると、AppleがiPhoneを、GoogleがPixelを出しているのと同じ関係です。AMDとIntelがメーカーで、RyzenとCoreがブランド名。
iPhone 17やPixel 10のように後ろに番号が付くのも同じで、CPUならRyzen 7 9700XやCore Ultra 7 265Kがそれにあたります。
とりあえずは、そんなイメージでOKです。
RyzenとCoreにはグレードがある
IntelのCoreシリーズと同様に、AMD Ryzenシリーズにもスペックの分類があります。Intelは2024年秋のデスクトップ向けから「Core Ultra」という名前に変わりましたが、グレードの数字の意味は同じです。
| 位置付け | AMD Ryzen / Intel Core |
|---|---|
| エントリー | Ryzen 3 / Core i3 |
| ミドル | Ryzen 5 / Core Ultra 5 |
| ハイエンド | Ryzen 7 / Core Ultra 7 |
| ウルトラハイエンド | Ryzen 9 / Core Ultra 9 |
Ryzen 5とCore Ultra 5、Ryzen 7とCore Ultra 7のように、後ろの数字が大きいほど性能が高くなります。基本的に同じスペック帯に位置しているイメージでOKです。
Intelの一つ前の世代までは、Core i5やCore i7のように「i」が付く名前でした。Core Ultraにはデスクトップ向けの3がないので、エントリーだけ今もCore i3が売られています。
グレードと世代の読み方(Core Ultra 7 265Kの265はどこを見るのか、など)は、スペックの見方の記事でまとめています。
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パソコンのスペックの見方。確認方法から型番の読み方、用途別の目安まで
RyzenとCoreのシリーズの特徴
AMD RyzenもIntel Coreも同じPCのCPUですが、各メーカーが作るCPUシリーズには特徴があります。2026年9月時点で新品で買えるのは、次のシリーズです。
- Ryzen 5000番:安い。DDR4が使える
- Ryzen 7000・9000番:ゲーム最速のX3Dがある
- Core 14世代:DDR4が使える最後のIntel
- Core Ultra 200S:省電力。値下がり中
Ryzenの5000番は、AM4という古いソケットを今も使っています。内蔵グラフィックスはなく、CPU本体が2万円前後で、メモリもマザーボードも安いのが取り柄です。
7000番からはソケットがAM5に変わり、設計も大幅に進化しました。9000番はその改良版で、末尾に「X3D」が付くモデルはゲーム性能が別格です。マルチコア性能もIntelの最上位と互角以上で、これが2026年のRyzenの主力です。
Intel Coreの14世代は、12世代から続くLGA1700ソケットの最終世代です。DDR4メモリが使えるIntelの最後の世代でもあり、メモリが高い2026年はここに価値があります。
Core Ultra 200Sは2024年10月に出たLGA1851の新しいシリーズで、DDR5専用です。14世代よりも消費電力と発熱が大きく下がりました。ただしゲーム性能は14世代から伸びておらず、発売時の高い値段が2026年にかけて大きく下がっています。
価格については、Ryzen 5000番が安い帯、Ryzen 7000・9000番とCore Ultraが中〜高の帯を担っている感じです。
CPUの基礎知識を知りたい方へ
CPUそのものについては、「【CPUとは?】自作PCがグッと楽しくなるCPUの疑問集めました」にて詳しく解説しています。
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【CPUとは?】自作PCがグッと楽しくなるCPUの疑問集めました
RyzenとCoreの性能比較表と実売価格
これから色々説明しますが、参照できるスペック表を用意しました。あなたが狙っているCPUのスコアを見比べて、読み進めてもらえれば幸いです。
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PassMark - CPU Benchmarks - CPU Mega Page - Detailed List of Benchmarked CPUs
www.cpubenchmark.net
それと、この記事で名前が出るCPUの実売価格を並べておきます。RyzenはこのサイトのAmazon実売(2026年9月2日)、それ以外は価格.comの最安値(2026年9月22日)です。
| CPU | 実売価格 |
|---|---|
| Ryzen 5 5600AM4・DDR4 | 23,212円 |
| Ryzen 7 9700XAM5・DDR5 | 41,313円 |
| Ryzen 7 7800X3DAM5・一つ前のX3D | 54,800円 |
| Ryzen 7 9800X3DAM5・ゲーム最速 | 57,630円 |
| Core i5 14400FLGA1700・DDR4可 | 27,980円 |
| Core Ultra 7 265KLGA1851・DDR5 | 48,669円 |
| Core Ultra 7 270K PlusLGA1851・2026年3月発売 | 56,980円 |
この表のCPUを、価格と性能で並べるとこうなります。縦軸はTechPowerUpのレビュー(2026年3月)の相対性能で、Core Ultra 7 270K Plusを100%として、ほかのCPUが何%の速さかを表しています。fpsの値そのものではありません。

ゲームで上に飛び出しているのは、RyzenのX3Dの3つだけです。それ以外は価格が2倍でもfpsは数%しか変わりません。

動画の書き出しや3DCGのレンダリングのようなアプリの処理は逆で、同じくらいの価格ならIntelのCore Ultraが上に来ます。
Ryzen 5 5600とCore i5 14400Fは同じテストに入っていないので、図には載せていません。
出典:TechPowerUp「Intel Core Ultra 7 270K Plus Review」Performance Summary(2026年3月)。価格は上の表と同じ2026年9月の実売です。
やりたいこと別のRyzenとIntelの選び方

ここからが本題。IntelとRyzenはどっちがいいのでしょうか?どんな時にどちらを選ぶと幸せなのでしょうか。
『お好みで選んでOKです!』
と言いたいところですが、それだと無責任なので個人的な見解を述べます。
まずは目的別でAMD RyzenかIntel Coreか選んでみましょう。
| 使用用途 | 向いているのは |
|---|---|
| ネットサーフィン・オフィスワーク | どっちでもOKグラボなしなら内蔵グラフィックスの有無だけ確認 |
| ゲーム | AMD RyzenX3Dが最速。安い帯もRyzen 5で十分 |
| クリエイティブ | 用途で分かれる動画のエンコードやThunderboltが要るならIntel |
ネットサーフィン・オフィスワークはどっちでもOK

結論、ネットサーフィン・オフィス用途であれば、Ryzenとインテルどちらを選んでも問題ありません。
以下のような用途であれば、CPUがインテルだろうとAMDだろうと、あまり大きな問題にはなりません。それよりはメモリの容量とSSDの有無の方が、動作の重さを左右します。
オフィスワークで想定しているのは、以下のような作業です:
- 基本的なブラウジング
- Officeソフト
- オンライン会議
基本的にCPUに高性能さを求めているわけではないと思います。
ただしオフィスワークでは「大量のタブを開いたままにする・複数ソフトを起動したまま仕事をする」などの状況が考えられますよね。心当たりある方も少なくないはず。
このような場合、確かにCPU性能も必要ではあります。ただし近年のCPUはどれもスペックが高く、そこまで問題ではありません。
重要になるのはメモリの容量です。最低でも16GB、できれば32GB欲しいところですね。
あとはSSDを搭載しているかも見てください。これがないとせっかくのCPUの速度、メモリ容量が台無しです。
総じて、CPU以外のポイントが重要になるため、AMD RyzenかIntel Coreのどちらでも問題ないという結論としました。
ゲームが得意なのはAMD Ryzenシリーズ

結論、ゲーム用途であればAMD Ryzenをおすすめします。
- 15万円クラス:Ryzen 5 5600
- 20万円クラス:Ryzen 7 9700X
- 30万円以上:Ryzen 7 9800X3D
ここでのゲームは、Apex LegendsやVALORANT、モンハンワイルズのような負荷の高い3Dゲームのことです。
一番速いのは、末尾にX3Dが付くモデルです。CPUの上にキャッシュ(一時的な記憶領域)を積み増していて、ゲームのfpsが大きく伸びます。上の図でも、9800X3DはIntelの最上位Core Ultra 9 285Kより15%ほど速く、値段は4万円ほど安いです。
ただ、fpsはCPUよりグラボで決まる部分が大きいです。30万円未満の構成ならX3Dにせず、浮いたお金をグラボに回した方がfpsは伸びます!
クリエイティブ作業は使うソフトと機材で決める

結論、クリエイティブ用途はRyzen・Intelどちらでも戦えます。使うソフトと周辺機器で決めてください。
「動画・画像編集作業」「3D CAD」「Blender」などのクリエイティブ用途では、多数のコアを同時に使って動く場面が多いです。なので、CPU選びの際はマルチコア性能を優先すべきです。
2026年は、IntelのCore Ultraが発売時から大きく値下がりして、Core Ultra 7 265Kが5万円を切っています。20コアのCPUがこの値段なので、マルチコア性能あたりの価格ではIntelの方が安い場面が増えました。
一方でRyzen 9 9950Xは16コア32スレッドで、マルチコア性能はCore Ultra 9 285Kと同等以上です。9万円前後するので、動画編集を仕事にしている人向けですね。
では何で決めるか。私が見積もりを作るとき、次のどれかに当てはまればIntelにしています。
- 動画の書き出しを内蔵GPUで速くしたい
- Thunderboltの機材を使う
- 使うソフトがIntelでしか動作確認されていない
Quick Syncは、Intelの内蔵グラフィックスに入っている動画のエンコード専用回路です。Premiere ProやDaVinci Resolveの書き出しで、グラボがなくても速くなります。Ryzenの内蔵グラフィックスにも同じ機能はありますが、対応ソフトの広さではIntelが上です。
Thunderboltは、IntelとAppleが作った規格です。オーディオインターフェースや外付けのストレージで使います。
AM5のマザーボードにも対応品はありますが数が少なく、安定して使いたいならIntelのマザーボードの方が選びやすい。音楽制作や映像制作の現場でIntelが選ばれ続けている理由の一つです。
これらに当てはまらないなら、Ryzenで問題ありません。ゲームも配信も同じPCでやりたい人は、Ryzen 7 9700XかRyzen 7 9800X3Dで両方こなせます。
Core Ultraはゲームより作業向き
上記は多くの記事で書かれている内容ですが、Intel Core Ultra 200Sはちょっと立ち位置が特殊なので補足しておきます。
Core Ultra 200Sは、14世代と比べて消費電力と発熱を大きく下げたCPUです。動画編集や3D作業のマルチコア性能は14世代より上で、それでいて静かで冷えます。
ただしゲーム性能は、14世代から伸びていません。同じ値段ならRyzenのX3Dの方がfpsが出ます。
なので、Core Ultraは「作業がメインで、ゲームはたまに」という人向けです。値下がりで買いやすくなった今は、そういう人には良い選択肢だと思います。
PCの価格帯でIntel・Ryzenを選ぶには
主にデスクトップPCにおける考え方です。
次は価格軸で考えていきましょう。この考え方は、自作PCにおいて特に役に立つはず。
2026年に価格帯で選ぶときは、CPUの値段より先に見るものがあります。メモリの値段です。
| PCの予算 | 向いているのは |
|---|---|
| 低価格帯(10〜15万円) | AMD RyzenAM4のRyzen 5000番。DDR4メモリで安く組める |
| 中価格帯(16〜25万円) | AMD RyzenAM5のRyzen 7000・9000番。Intelなら14世代+DDR4 |
| 高価格帯(25万円以上) | どっちでもOKゲーム中心ならX3D、作業中心ならCore Ultra |
低価格帯(10〜15万円)はRyzenがおすすめ
結論、10〜15万円の価格帯であれば、Ryzenの方がコスパが良いです。理由はCPUの値段よりメモリの値段。
この価格帯では、可能な限りCPUとグラボの性能に予算をかけた方が良いので、低価格でパフォーマンスの高いCPUが求められます。
そして2026年は、メモリの値段が例年の2倍以上に上がっています。同じ16GBでも、DDR4が18,000円、DDR5が40,000円(このサイトの予算別記事、2026年9月2日のAmazon実売)。差額の2万円は、この価格帯だとグラボのグレード1つ分です。
だからDDR4が使えるCPUを選びます。RyzenならAM4の5000番。Ryzen 5 5600が2万円台前半で、マザーボードも1万円前後です。
このサイトの10万円構成はRyzen 5 5500GT、15万円構成はRyzen 5 5600で組んでいます。
IntelでDDR4が使えるのは14世代までで、Core i5 14400Fが約2.8万円。CPU単体ではRyzen 5 5600より5千円ほど高く、ゲーム性能はほぼ同じです。LGA1700ソケットは新しいCPUがもう出ないので、この価格帯であえてIntelを選ぶ理由は薄いと思っています。
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自作PCを予算10万で組もう【2026年10月版】
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予算15万円でゲーミングPCを自作しよう!【2026年10月版】
中価格帯(16〜25万円)はRyzenがおすすめ
結論、将来を見据えるならRyzenのAM5が幸せです。
この価格帯はCPU・グラボ以外のパーツにも予算を割り当てられる余裕が出てきます。また、将来のスペックアップを見据えたパーツ選びもできるように。
AMDはAM5ソケットを2029年まで使い続けると公式に発表しました。2026年9月時点で、AM5には7000番・9000番があり、次のZen 6世代もAM5で出る予定です。マザーボードをそのままに、CPUだけ2回は替えられる計算です!
一方でIntelのLGA1851は、次世代のNova LakeでLGA1954という新しいソケットに変わることが判明しています。つまりCore Ultra 200Sを買うと、CPUを替えるときはマザーボードも買い替えです。
この価格帯だとメモリはDDR5の16GBか32GBになるので、Ryzen 7 9700X(約4.1万円)とB850マザーボード(約1.8万円)が定番です。このサイトの20万円構成がまさにこれ。
Intelにするなら、Core i5 14400FかCore i7 14700FにDDR4を合わせて、浮いた分をグラボに回す組み方があります。ソケットの延命はできませんが、fpsは出ます。
参考:PC Watch: AMD、AM5のサポートを2029年まで延長
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【予算20万円】ゲーミングPCを自作しよう【2026年10月版】
高価格帯(25万円以上)はどっちでもOK
結論、Ryzenでもインテルでも、本当にどちらでもOKです。ゲーム中心か作業中心かで決めてください。
この価格帯は、CPUの値段の差が総額に占める割合が小さくなります。なので、用途で決めるのが一番です。
ゲーム中心なら、Ryzen 7 9800X3D(約5.8万円)です。グラボにRTX 5070 Ti以上を積むなら、CPUがX3Dかどうかでfpsの差が見えてきます。
作業中心なら、Core Ultra 7 265K(約4.9万円)かCore Ultra 7 270K Plus(約5.7万円)が、マルチコア性能あたりの価格で有利です。ゲームも作業も最上位でやりたい人は、Ryzen 9 9950X3Dが10万円台で両方こなします。
「9800X3D 265K」のようにCPU名を並べて検索すると、どっちが強いかの情報が出てきます。
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【予算30万】ゲーミングPCを自作しよう【2026年10月版】
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【予算40万】ゲーミングPCを自作しよう【2026年10月版】
CPUの具体的な選び方を知りたい方へ
CPUの具体的な選び方を知りたい方に向けて、CPUとマザーボードの互換性表を作りました。実際にCPUとマザーボードを選ぶときに役立つはずです。
AMD Ryzen CPUの具体的な選び方は「【AMD版】CPU・マザーボード対応表。互換性を確認しよう【チップセット・ソケット一覧】」で解説しています。
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【AMD版】RyzenCPU・マザーボード対応表。互換性を確認しよう【チップセット・ソケット一覧】
Intel Core CPUの具体的な選び方は「【INTEL】CPU・マザーボード対応表で互換性をチェック。【チップセット・ソケット一覧】」で解説しています。
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【INTEL】CPU・マザーボード対応表で互換性をチェック。【チップセット・ソケット一覧】
Ryzenはやめとけと言われる理由は本当か
Ryzenやめとけって検索候補に出てくるんだけど、何かあるの?
「Ryzen やめとけ」で検索する人が月に2,000人以上います。
先に結論を書くと、2026年に新品で組むなら心配しなくて大丈夫です。ただ、やめとけと言われる理由には、今も残っているものと、もう古くなったものが混ざっています。
今も当てはまるやめとけの理由
- Ryzen 5000番の無印には内蔵グラフィックスがない
- AM5はDDR5専用で、2026年はメモリが高い
- X3Dは人気で、値段が下がりにくい
1つ目は本当です。Ryzen 5 5600やRyzen 7 5700Xは、グラボを挿さないと画面が映りません。グラボ前提のゲーミングPCなら関係ありませんが、事務用PCで5000番を選ぶなら「G」付きのモデルを選んでください。
2つ目も本当です。AM5に行くならDDR5しか選べず、2026年9月のDDR5 16GBは4万円。低価格帯でAM4を勧めている理由がこれです。
3つ目は、9800X3Dが発売から1年以上たっても5万円台後半で、ほとんど下がっていません。売れているので値下げの必要がないんだと思います。ゲーム性能を考えれば妥当な値段ですが、安く買えるCPUではないです。
もう当てはまらないやめとけの理由
- ソフトやゲームがRyzenで動かない
- USBやメモリの相性問題が多い
- ドライバやBIOSの更新が面倒
「動かないソフトがある」は、初代Ryzen(2017年)のころの話です。RyzenもIntelも同じx86のCPUなので、ゲームやOffice、動画編集ソフトのような一般的なソフトはどちらでも動きます。
ただ、業務用のニッチなソフトは動作確認がIntelでしか取られていないことがあります。使う予定のソフトがあるなら、公式の動作環境を先に見てください。
USBの相性は、Ryzen 3000番・5000番の初期のマザーボードでたしかにありました。2021年ごろのBIOS更新で解決していて、AM5では聞きません。
BIOS更新で大変だったのは、最近だとIntelの方です。
IntelにもIntelの「やめとけ」がある
Intelにも、やめとけと言われた時期があります。2024年にはIntelの13世代・14世代で、使っているうちにCPUが劣化して不安定になる問題が起きました。原因は、CPUにかかる電圧が高くなりすぎていたことです。
Intelは電圧を抑える修正を出していて、マザーボードのBIOSを最新にすると、その修正が入ります。
ただ、この修正はこれから先の劣化を防ぐもので、すでに劣化したCPUは元に戻りません。
中古で13世代・14世代のK付きを買うときは、前の持ち主がBIOSを更新して使っていたかが分からないので、私はおすすめしていません。新品なら、組んだ最初にBIOSを最新にしておけば、この問題は避けられます。
参考:PC Watch: Intel、第13/14世代Coreの不安定問題の原因を特定
どっちのメーカーにも、やめとけと言われた時期はある。今の世代で、新品で組むなら、どっちも問題ないと思う。
その他気になるポイントに回答してみました
私なりの考察を含めて、よくありそうな疑問に回答しています。
インテルとAMDのシェアは?
回答:出荷台数ではインテル優勢ですが、ゲーマーの間ではもうすぐ半々です。
| 調査 | AMDのシェア |
|---|---|
| Mercury ResearchデスクトップCPUの出荷台数、2026年4〜6月 | 34.9% |
| Steamハードウェア調査Steamユーザーが使っているCPU、2026年5月 | 45.0% |
2024年版のこの記事では、2023年のAMDのシェアを「34.6%(デスクトップだけだと19.2%)」と書きました。3年でデスクトップのシェアが19%から35%に伸びたことになります。
Steamのハードウェア調査は、ゲームをする人が実際に使っているCPUの割合です。ここでAMDが45%まで来ているのは、ゲームでX3Dが選ばれている結果だと思います。
引用:TweakTown: AMD climbs to 35 percent share in desktop CPUs / WinBuzzer: AMD nears 45% Steam CPU share
なぜAMDのCPUは安いのか?
回答:「チップレット」というパッケージング技術による、歩留まりの良さが理由です。
インテルと比較して、やはりRyzenは安いですよね。これはRyzenの「チップレット」というCPU製造技術によるものです。
チップレットというのは、1つのダイ(IC回路を焼き付けたチップ)で実装していたものを、複数のダイに分割して実装する技術のことです。
ダイの素材は円形のシリコンウェハです。ダイサイズが小さいほど1枚のウェハで製造できるCPUの個数が増えます。端っこも有効活用できるので。
また、一般的に大きいダイを作るよりも小さいダイを作った方が、製造上の失敗が起きにくいです。お好み焼きなら、小さい方がひっくり返しやすく、作りやすいですよね。大体それと一緒。(?)
CPUのダイについての参考:大同大学 半導体の製造工程
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https://www.daido-it.ac.jp/~oishi/HT090/ht090.html
www.daido-it.ac.jp
Ryzenではこの「チップレット」技術を使って、メモリコントローラーとI/O(PCI ExpressやUSBなど)を分離しました。これによって製造コストが抑えられ、結果的に価格も安くなったということです。う〜ん賢いですね。
ただ、個人的には「CPU販売の息が長い」のも理由の一つでは?と考えています。
Ryzenは長い間AM4ソケットを使ってきました。2026年9月時点では Ryzen 9000番が最新ですが、5000番も現役で販売されています。2020年に出たCPUがまだ新品で買えて、しかも安い。
しかしインテルはソケットが変わると、大抵生産は終了し、最新世代のみの販売となります。
同じ商品を長く販売できるメリットとして、開発費の回収ができることが挙げられます。同じ技術を活用して長く販売するほど開発にかかったコストを回収できるので、その分商品価格を下げることができます。これはメモリやm.2SSDの価格低下にも言えますが、ソケットに互換性があるRyzenにしかできない芸当です。
開発費回収についての参考:J-STAGE 論文PDF
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https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcar/21/2/21_KJ00008538483/_pdf
www.jstage.jst.go.jp
前半は事実ですが、後半は考察なので悪しからず。
ちなみに2026年は、マルチコア性能あたりの価格ならIntelの方が安い場面もあります。Core Ultra 7 265Kは48,669円まで値下がりしていて、アプリの処理では約9千円高いRyzen 7 9800X3Dより上です。
Ryzenの安さは作り方によるもので、Core Ultraの安さは値下がりによるものなので、理由は別です。
トップ性能がRyzen優勢になったのはなぜ?
考察:2024年版では「AM5を長く使うとAM4のように頭打ちになるかも」と書きました。外れました!
2024年版のこの記事では、インテルが世代ごとにソケットを変えるから性能を伸ばしやすく、AMDは互換性を保つぶん頭打ちになりやすい、と考察しました。AM4の後半で実際にそうなっていたからです。
2026年の結果は逆でした。ゲーム最速はRyzen 7 9800X3D、マルチコアの最上位もRyzen 9 9950X3DがCore Ultra 9 285Kと互角以上です。
理由は2つあると思っています。1つは3D V-Cacheです。ソケットを変えずにCPUの上へキャッシュを積む方法で性能を伸ばしたので、AM5のまま世代を重ねられました。
もう1つはIntel側の事情です。Core Ultra 200Sは製造を自社工場からTSMCに移し、設計も大きく変えました。消費電力は下がりましたが、ゲーム性能は14世代から伸びず、発売直後の評価は厳しいものでした。
2026年3月の200S Plusで持ち直しましたが、X3Dには届いていません。
ソケットの寿命は、AMDの方が長いです。AMDはAM5を2029年まで使うと発表し、IntelのLGA1851は次世代で終わります。長く使えるのはAMD、世代ごとに買い替えるのがIntel、という違いです。
こればかりは今後の両社の技術力に期待ですね。2027年にはZen 6のRyzenと、Nova LakeのCoreが出る予定なので、そのときにまた書き直します。
まとめ
この記事のポイント!
- AMD Ryzenは、Intel Coreと同様、CPUの種類。ただし特徴が異なる
- ゲーム→Ryzen、クリエイター→機材とソフトで
- 10〜25万円→AMD Ryzen、25万円以上→用途で
- 2026年はメモリ代で総額が決まる
さて、締めに入ります。
今回の記事では、AMD RyzenとIntel Coreシリーズを比較して、どんな場面でどちらを選ぶべきなのか解説しました。
ゲーム用途なら、X3DのあるRyzenが第一候補です!Intelを選ぶのは、Quick SyncやThunderboltが要るクリエイターと、値下がりしたCore Ultraで作業用PCを組む人です。
そして2026年は、CPUの値段よりメモリの値段が総額を左右します。15万円までならDDR4のAM4、それ以上ならAM5。迷ったら、この順番で考えてみてください。
その他、よくある疑問についても一部回答してみました。AMDのCPU製造技術はとても面白く、知識欲がくすぐられますね。個人的に調べていて面白かったです。
自分の用途だとどっちか、やっぱり決めきれない...
そういうときは、XのDMで「予算・やりたいこと・使うソフト」の3つを送ってください。見積もりを作りながら、RyzenかIntelかも一緒に決めます。組み立てまで任せたい人は、組み立て代行のページもどうぞ。
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PC組み立て代行ならPCBuildnet【自作PC・ゲーミングPC】
ここにない疑問がある方、CPUに関する独自の視点・意見をお持ちの方、ぜひコメントください!議論の場としても活用できるなら、ブログ執筆冥利に尽きます。
ここまで読んでくれた、そんなあなたが大好きです。