この記事は「2023年 9月3日」に更新しています。
お久しぶりです、Jinです。今回は
ゲーミングPCは10万円で作れるの?
というテーマの記事になります。
ゲーミングpcを⾃作しようと考えている人の多くが、こんなことでお悩みだと思います。
- 自作PCってどれくらいの金額が相場なの?
- いくらで作れるん?
- とりあえず戦える、コスパの高いPCが欲しい
その予算のボーダーとして、キリが良くてちょうど良いのが10万円ではないでしょうか?
今回は、10万円で作る高コスパな⾃作PCパーツを紹介します。
それに付随して、自作PCの基本的なおさらいから、10万円PCパーツ構成に対する提案をしていきます。
とにかく早く構成を知りたい!
という⽅は、こちらのリンクからパーツ構成のセクションへ⾶んでください。
それではやっていこう!
この記事でわかること
- ゲーミングPCの「10万円」という⾦額の相場感を知れる
- 10万円PCのパーツ構成がわかる
- 10万円PCのゲーミング性能がわかる
- 10万円PCのアップグレード案を知れる
10万円で⾃作PCは作れる?

パーツ構成の話に⼊る前に、「10万円でゲーミングPCは⾃作できるか?」という疑問について回答したいと思います。
結論を言うと「できます」。ただし、パーツ選びには制約があることを知っておくと良いでしょう。
このことについては、後半で説明しますね。
10万円⾃作PCのパーツリスト

早速、10万円でPCを組む時のパーツを紹介します。
今回のパーツ選定基準は以下の通りです。
- OS込み10万円台
- できるだけゲーム性能を伸ばせる構成に
- Amazonで揃えられる
ちなみに、PCショップのセールを利⽤すれば、よりコスパよくパーツを集められることがあります。
今回の構成をベースに、⾃分の状況に合わせてパーツをカスタマイズするのが良いかんじですね〜
パーツ構成表
分類 | パーツ名 | 価格(2023 9/3時点) |
---|---|---|
CPU | i3 12100F | ¥15,480 |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 3060 | ¥40,384 |
メモリ | DDR4 16GB | ¥3,861 |
SSD | 500GB | ¥4,179 |
マザーボード | MSI PRO B660M-E DDR4 | ¥12,028 |
電源 | XPG PYLON パイロン 550W | ¥6,859 |
PCケース | Thermaltake S100 TG | ¥4,959 |
OS | Windows 11 Home | ¥16,555 |
合計 | ¥104,305 |
パーツの選定理由
- CPU:PCの性能に直結するパーツ。エントリースペックのi3を選択
- グラボ:極力予算を割きたいパーツ。144fpsを目指す
- メモリ:16GBあればOK。予算を抑えるため、動作周波数は後回し
- SSD:M.2 の500GBを選択。ゲーム3タイトル程度であれば問題なし
- マザーボード:予算の関係で必要最低限。これでも十分使える
- 電源:550W以上あると安心。80+認証はBronzeでOK
- PCケース:価格が安いものから選択。ここは好みで選んでOK
購入時期によりますが、上記構成で10万円台で組むことができます。
他の価格帯(7万〜25万)もみたいかたへ
10万円以外の価格帯で自作PCをやりたいかたには、
「【Amazonで買える】自作pcキットを紹介。初心者に「こそ」おすすめ!」で解説しています。
10万円⾃作PCの性能
ここからは今回紹介したゲーミングPCのスペックを見ていきましょう。ベンチマーク(PCの性能を⽐較する指標)の結果を⽤いて確認します。


VALORANTについては平均292fpsだったため、グラフの全体に合わせるため省略している。
人気なAPEX LEGENDは、高設定では120fpsを保つことができるようです。高負荷時には下がると思いますが、基本的なプレイはひとまず問題ないと思われます。その他ゲームでもフレームレートは確保できていますね。
フレームレートが重要となるゲームではグラフィック設定は落とすことが多いため、実際はもう少し高いfpsが望めるでしょう。
このことから、FHD画質であれば快適にプレイできる性能を10万円ゲーミングPCが持っていることがわかります。
設定を下げて、フレームレート優先にすれば、さらに快適になりますね!
これで10万円ゲーミングPCの実力がわかったと思います。悪くないですね。
パーツ選びの解説


それぞれのパーツの選定理由です。選ぶ際の参考にどうぞ。
CPU:Core i3 12100F
CPUはCore i3グレードを選択しました。価格が10万円の場合、これ以外の選択肢はほぼないと考えて良いです。
RYZENも悪くないのですが、ゲーム用途であればインテル製CPUの方がフレームレートが安定する傾向にあります。
2023年現在、最新CPUは13世代ですが、もう一段やすい12世代CPUを選択してみました。これでもゲーム性能は十分です。
グラフィックボード:RTX3060
グラフィックボードはRTX3060を選択しました。FullHD解像度のゲームにおいては、144fpsを維持できる性能を持っています。
CPUとのボトルネックもほとんど起こさないので、コスパの良い構成だと言えますね。
10万円でPCを組むなら、40,000円前後がグラボの予算だと思ってもらえればOKです。
ちなみに、Radeon RX6600というグラボも性能の割に価格が安く、10万円の予算においては悪くない選択肢です。
ただし、Radeonはちょっぴりクセのあるグラボなので注意が必要です。具体的にはGeforceの方が以下の観点で優れています。
- ゲーミング性能が高い
- ドライバが安定している
- 情報量が多く問題解決しやすい


このPCは、ひとまず安定して動いてほしい!
というニーズが強いと考え、私は初心者の方にはGeforceシリーズをオススメしています。
コラム
最近グラボの価格が急激に下がっており、10万円でも全然戦えるPCを組むことができるようになった。
もう一歩踏み出せるなら「RTX3060Ti」がおすすめ。3060よりも2割り増しで強い。
メモリ:DDR4 16GB
メモリはDDR4 16GBを選択しました。
ゲームをする上でメモリは16GB以上必要と言われています。
見た目にこだわりがなければ、基本的に安いものでも大丈夫です。5000円前後で選ぶとGOODです。
コラム
メモリはPCを映させるパーツの一つなので、ちょっと良いものを買うのもアリ。
こだわりがある場合は、ヒートシンクあり+光るメモリがおすすめ。
SSD:M.2 500GB
SSDはM.2の500GB。予算的に500GBになりました。
PCゲームは容量が大きいですが、3タイトル程度であれば問題なく入ります。
以前であればsata接続のSSDの方が安かったのですが、最近はM.2接続のSSDでも価格が変わらないのが現状です。
特別な理由がない限り、メインSSDはM.2接続のものを選ぶと良いですね。
コラム
もし5タイトル以上のゲームで遊ぶなら、1TB以上を選ぶと吉。
マザーボード:B660の安価モデル
マザーボードはB660の安価モデルを選択しました。
- ロー、ミドルスペックのCPUが正常に動く
- グラボを搭載可能
- M.2SSDを付けられる
ゲーミングPCとしては上記のような条件を満たしていれば良いため、今回の用途では必要十分だと思います。
MSIやASUSの安価なマザーボードを選ぶといい感じです。個人的にはMSIを推しています。
電源:550W〜650Wから選択
電源容量は550Wを選択しました。
RTX3060tiあたりまでは550W電源でも動かせます。今後PCのスペックアップを行う予定があるなら、650W~750Wを選んでおくと吉です。
予算が10万円の場合は、550~650Wあたりの選択肢しかないため、今回は550Wを選択しています。
ケース:規格を確認してお好み
PCケースは正直好みが大きいです。マザボとケースのサイズ相性などの規格が合っていれば、好きな見た目のものを選んでOKです。
10万円PCの予算に合いそうなPCケースを挙げておきます。おおよそ5000~7000円あたりで選ぶと予算に収まると思います。
安めなPCケースだと、組みやすさや素材感、細かいところの造形に粗が出ます。
コスパ面を考えた場合、個人的にオススメなケースはNZXTのPCケースです。
組みやすさと美しさを兼ね備えたPCケースは他にないと思っています。
OS:Windows 11 homeの「パッケージ版」
OSはWindows11 homeです。PCでゲームを遊ぶなら、proではなくhomeで十分です。
少し価格は高くなりますが、パッケージ版を選びましょう。OSインストール用USBメモリがついてきたり、マイクロソフトアカウントと紐付けることで、PC構成が変わった時にもライセンスを引き継げます。
PCパーツ選びのまとめ
- グラボ:ゲーム性能に最も影響を与えるパーツ。予算が許す限り良いものを選ぶ
- CPU:こちらもゲーム性能に影響あり。価格的にi3で必要十分
- メモリ:16GBあればOK。動作周波数は後回しで良い
- SSD:500GB程度のM.2を選択。
- マザーボード:とにかく最低限、最低価格で予算拡大
- 電源:こちらも最低限の容量を選択。550W以上
- PCケース:見た目と安さの両立。ここは好みでOK
- OS:Windows11 home。選択肢はこれ一択。
PCパーツ選びをまとめるとこんな感じです。
初めは難しく感じるかもしれませんが、自分好みにカスタマイズしていくのはとても楽しいですよ。ぜひパーツ選びを楽しんでみてくださいね!
PCの基本構成のおさらい
ここからは自作PCの知識についておさらいしていきます。
興味のある方は覗いていってください。


PCとして動作するには以下のパーツが必要で、これさえあれば、とりあえずPCとして使用できます。
- CPU
- メモリ
- マザーボード
- ストレージ(SSD、HDD)
- 電源ユニット
- OS
これに加えて、一般的なPCとして完成させるために、PCケースが必要です。
そして上記パーツに加えて、ゲームをするには「グラフィックボード」(以下グラボ)というパーツが必要となるのです。
グラボの役割は、主に負荷のかかる映像を出力すること。
彼のおかげで、ゲームの繊細で激しい映像を出力できているんですね。
グラフィックボードが高価!


そんなグラボですが、PCパーツの中でもお値段が高いんです!
最低限ゲームができるスペックのグラボですら下限2万円から…という具合。
上は数十万ほどにもなる重量級なパーツです。
そうなると、当然ですが他のパーツに使える金額も少なくなるわけです。


今回の10万円PCでは、グラボが予算の約40%を占めている
PCパーツは基本的に1つ1万円前後から購入できます。
グラフィックボードを抜いたパーツ数は合計7個。
単純計算で最低7万円必要になると言うこと。
そのことを考えると、結果的に10万円だとパーツ選びに割と制約がある状態ということになるんですね。
10万円ゲーミングPCに対する+αな提案


ここからカスタマイズ、グレードアップをする場合を紹介します。
前述の通り、今回の10万円PCの構成はあまり余裕がある構成ではありません。
具体的には、性能を⼤きく左右するグラフィックボードにできるだけ予算をさいた構成と⾔えるでしょう。
もし更なる性能向上を望むなら、CPUとグラフィックボードの性能をあげることになります。
それだと少なくとも2,3万〜は欲しいところです。
しかし、これだと15万円に近づいてしまいますね。


流石にそこまでは予算がないな...
そんなあなたに向けたアドバイスがあります!


ここからは少しだけ予算を伸ばせるよ、という⽅に向けたアドバイスになります。
具体的には1万円だけ伸ばせる!って方です。一体どのパーツを強化するかというと...
ズバリ、マザーボードや電源のアップデートをオススメします。そう考える理由を紹介します。
プラス1万円なら「電源、マザーボード」のグレードアップ


PCパーツは「PCスペックへの貢献度」で⼤きく2つに分類できます。
グラフィックボードやメモリ、CPUなどは、PCスペックを⼤きく変える⼒があります。
また、これらのパーツたちは⽐較的交換しやすいパーツでもあるんですね。
逆にマザーボード、電源は交換しにくいパーツです。
しかも、⾼価なものを選んでも、PCスペックにはあまり影響を与えません。
それゆえ、マザーボードや電源は軽視されがちかもしれませんね。
しかし、マザーボードや電源はPCの⼟台となるパーツであることを忘れてはいけません。


縁の下の力持ちってことか...
大器晩成型のPCを組む
良いマザーボードを積んでおけば、交換しやすいパーツ(かつ性能に直結するパーツ)だけを⼊れ替えながら、徐々にスペックアップを⽬指すことができます。
例えば、こんなことができるできるようになります。
- まずは10万円でPCを組んで、まずは遊ぶ。
- 時間が経つごとにスペックに直結するパーツを⼊れ替える
これは大器晩成型のPCの組み方になります。
自身と共にPCも成長させよう


大器晩成型PCの最大のメリットは、追加費⽤を限りなく抑えつつ、スペックアップが可能という点にあります。
PCパーツは基本的にリセールバリュー(売る時の価格)が下がりにくいという特性があります。
簡単に言えば、最初の構成のCPUやグラボなどが売れるということですね。
つまり、
- 初期投資は10万だけ
- スペックアップの際は追加投資額を抑えられる
こんなことが可能になるんです。
最初に高額な投資が必要ないという点で、初めての⾃作には⾮常に有効です。
このPCの作り方を実現するためには、⼟台となるパーツの性能は重要になるんですね〜
なんだかんだ土台パーツも重要ってコト


これらの理由で、1万円あったら土台パーツに投資しよう!ってことを言いたかったです。
- 電源容量が少なければ、高性能なグラボに載せ替えても電力不足に
- マザーボードが弱ければ、ハイスペックなパーツを最大限活かせない
土台に投資しておくことで、上記のような状況を回避できます。
これまで紹介した⽅法は、予算をあまり用意できないという方にこそ、強くお勧めしたいですね。
10万円のゲーミングPCでも⼗分遊べるスペックは持っているんです。
初めから⾼いPCを⽬指してPCで遊べない時間が⽣まれるくらいなら、スペックは低くても遊べた方がよっぽど良いです。
時間は有限だと言うことを忘れてはならない。(戒め)


ちなみに個人的な重要度は電源>マザーボード。
電源が悪いと、PCの全てを巻き込んで自爆する…
引用:ドラゴンボール
これ冗談じゃないので、少しだけ注意です。
自作のハードルが高いならBTO
でも自作PCはやっぱり難しい...
そんなかたは、無理に自作PCに挑戦するのではなくBTOを購入するのもアリです。
自作PCはあくまでも「趣味」の延長線にあります。PCの組み立て自体を楽しめることが前提だと私は考えます。
まずは市販品を購入して、慣れてきたら自作に挑戦するという方法もありますので、自身の気持ちと相談しながら決めてみてくださいね。
個⼈的な感想、まとめ
さて、締めに⼊ります。
この記事のポイント!
- 10万円でゲーミングPCは組める
- 10万円だとパーツ選びに制約がある
- 10万円PCはちゃんと遊べるスペック
- スペックアップは電源、マザーボードがおすすめ
今回は10万円で組めるゲーミングPCを紹介しました。(クリックで表に戻ります)
10万円でも⼗分遊べるスペックのPCを組み⽴てることができるのが強みですね。
スペックアップをする際はマザーボードや電源のような、ベースとなるパーツの強化をお勧めします!
良い自作ライフを送ることを願っています。
ここまで読んでくれた、そんなあなたが大好きです。