自作PCに興味があるという方で、以下のようなことを考えている人はいませんか?
- 自作pcに取り組んだことがなく、漠然とした不安がある
- 高いパーツだから、失敗すると大きな痛手になるから怖い
- 自作pcって難しいんじゃないの?
- いきなり挑戦するのはハードルが高い…
初めてのことに挑戦する時、不安はつきもの。
自作PCも例外ではありません。
これまで私はたくさんのPCを組み立ててきました。
しかし、かくいう私も初めてPCを組んだ時には、めっちゃくちゃ調べました。ホントに。
ただ、大抵の不安は一回やって見た時点で解決するのも事実。まずは挑戦してほしいわけですよ。
今回の記事は
自作PCをちょっとやってみようかな...?
と思ってもらえるように書きました。不安を感じているあなたに届くと嬉しいです。
この記事でわかること
- 自作pcのリスクと果実がわかる
- 自作pcをやってはいけない人、やっていい人がわかる
- 自作pcで失敗しないための気をつけるポイントがわかる
自作pcのリスクと果実を確認しよう
不安解消に入る前に、一度自作PCのリスクと果実について整理しておきましょう。
自作pcのリスク
私が考える自作PCのリスクは
- 知識がないとできない
- PCとしての保障がない
- 最悪パーツを壊してしまう
ですね。
知識がないとできない
PCを作ろうと思ったら、流石に知識ゼロだとできません。
もしすぐにPCを手に入れる必要があるなら、自作をしている暇はありません。
情報収集にはいくらか時間を使いますからね。
PCとしての保障がない
自作PCはパーツを揃えて作ります。
そのため、保障はPCパーツ単位になります。
もしPCが動かなくなってしまった時、どのパーツが悪いか特定し、そのパーツ単体で保障を受ける必要があるので大変です。
保障において、自作PCの扱いは「PC」ではなく、『PCパーツの集まり』なんですね。
最悪パーツを壊してしまう
そして、最悪パーツが壊れます。
最近のPCパーツは、ちょっとぶつけたからと言って壊れるわけではありません。
しかし雑に扱いすぎたり、間違えて刺さらない場所に無理やりケーブルを刺したりすると、最悪パーツを壊しかねません。
そうなると買い直し。高いパーツが水の泡になってしまうかもしれません。
自作pcで得られる果実
ここからは自作PCのメリットです。
私が考える自作PCをやる意義は
- 組む工程が楽しい。作る楽しみがある
- 見た目を自分好みにカスタマイズできる
- うまくいけば安くPCを入手できる
ここにあります。
組む工程が楽しい。作る楽しみがある
私が思うに、自作PCをやる最大の意義は「PCを組むプロセス」そのものです。
パーツを選んで、組み立てる。
この工程がたまらなく楽しいと思っています。
見た目を自分好みにカスタマイズできる
また、見た目を自分好みにカスタマイズできるのも、大きな強みです。
白統一PCや、RAZER仕様など、カスタマイズの幅はめっちゃ広いのが特徴ですね。
PCはもはや「インテリア」としての価値を持つようになりました。
ただの道具ではない。おいてあるだけで気分を上げてくれる。
そんな新たな価値を生み出せるのは、自作PCならではですね。
うまくいけば安くPCを入手できる
そして、うまくいけば安くPCを入手できるのも自作PCの良さではありますね。
コストカットできるパーツ、安くなっているパーツを組み合わせあげれば、PCを相場以上に安く入手できる機会があります。
こんな人は自作PCをやってはいけない
ここまで、自作PCのリスクと果実を整理してきたんですけど、
この時点で
う~ん、リスクの方が上回るな...
そう思ったあなたは、おそらく組まない方が良いです。
PCを入手する方法は他にもあります。 販売されているPC、BTO PCを購入しましょう。
また、
メリットをメリットとして感じられない人もおすすめできません。
PCの組み立ては、好き嫌いが分かれる作業です。万人にとって楽しいものではありませんからね。
めんどくさそうと思った方はブラウザバックOKです。
しかし、ここまで読み進めた上で
- やっぱりやってみたいな...
- 自作PC楽しそうだな...
そう感じる方であれば、勇気を持って挑戦してほしいです。絶対楽しいです。
コラム
最悪パーツが壊れると書きましたが、ぶっちゃけ無理やりやらなければ、最近のPCパーツは壊れません。
初めての方が思っているほどヤワではないので、ご安心を。
みんなの疑問を集めました
PCのリスクと果実を整理したところで、ここからみなさんの疑問を解決していきますよ。
ネットで自作PCについての疑問・意見を調べてみました。
- 初心者でも自作PCはできますか?
- 初心者は何を調べたらいいのでしょうか?
- パーツを選んでみたけど、この構成で大丈夫?
Yahoo知恵袋に寄せられた質問は、「PCパーツ構成が良いかどうか」が圧倒的に多かったですね。
それと、
自作PCに挑戦してみても良いのか...?
こんな疑問を持っている人もちらほらいらっしゃいました。
一言で答えられる質問は一つしかないので、そこだけ答えます。
自作PCは初心者でもできるか?→できる
誰でもはじめは初心者なので、「初心者でもできるか?」の回答はYesです。
おそらく重要なのは、初心者であるかどうかではなく、自作PCに適性があるかどうかですね。
自作PCをやる意義を感じられるかどうか。自作PCをやってみたいと強く思えるか。
そういう人なら、初心者でもなんでも自作PCはできます。
残り2つの質問については、ここから記事を読み進めてもらえれば解決できると思います。
結局何を知れば失敗を避けられるわけ?
ここまで読み進めて、「やっぱり自作をやってみたい!」と思っている方、私はそんなあなたを応援したいです。
なので、ステップ別に必要な知識を紹介します。
- ここを知らないと自作PCはできない
- 知っていれば、より良いPCを組める
- さらに不安をなくしたい
この3ステップですね。
ここを知らないと自作PCはできない
まず何も知らない方が知るべきことは
- PC組み立てに必要なパーツ
- PCパーツの互換性
- PCの組み立て方
この3つですね。まずはここから調べましょう。
PC組み立てに必要なパーツ
まずは、PCがどんなパーツで構成されているかを知りましょう。
- CPU
- メモリ
- グラフィックボード
- ストレージ(SSD、HDD)
- マザーボード
- 電源ユニット
- CPUクーラー
- PCケース
これなんですけど、とりあえず覚えなくて大丈夫です。見たことある・知ってるってだけでOK。
PCパーツの互換性って?
次に重要となるのは、PCパーツの互換性です。
実はPCパーツはほぼ毎年更新されています。家電製品がグレードアップするのと同じですね。
そんな「〇〇年に発売したもの」をまとめて「世代」と呼びます。
例えば、「intel Core i7 12700」は12世代です。(わからない場合、とりあえず聞き流してOKです。)
そして、自作PCでは世代の違うパーツ同士だと互換性がないことがあります。
特に以下のパーツは要注意です。
- マザーボードとCPU
- マザーボードとメモリ
- マザーボードとケースサイズ
(世代の互換性というよりサイズの互換性)
この3つの互換性を意識すれば、基本的にクリアできます。
調べるときは「自作pc マザーボード 互換性」って感じで調べましょう。
PCの組み立て方
PCの組み立て方は言わずもがなですね。ここを知らないとPCは完成しません。
- どこに何を刺すか
- フロントパネルコネクタの刺し方
- 電源ケーブルの繋ぎ方
このあたりを中心に、情報を集めてみましょう。
PCパーツの互換性とPCの組み立て方がわかれば、最低限PCの組み立てはできるようになります。
知っていれば、より良いPCを組める
ここからは、さらに良いPCを組むための知識です。
- CPU・グラフィックボード(以下グラボ)の性能の理解
- 裏配線のコツ
この2つですね。
CPU・グラボ性能の理解
PCの処理能力は、主にCPUとグラボで決まります。
PCでやりたいこと(ゲーム、動画編集など)に合わせたCPU・グラボを選ぶことで、PCの予算を最適化することができます。
スペックの判断軸を持つことができたなら、あなたの作るPCは間違いなく素晴らしいものになります。
裏配線のコツ
裏配線というのは、表に見えないPC配線のことです。
裏配線ではPCケースの裏側にケーブルを隠すのですが、
できるだけ表にケーブルが見えないように組むのって、少しコツがいるんですよね。
正直一回組んでみないとわからないところかもしれませんが、
裏配線のコツを一度調べることで、ある程度PCの完成度を高めることができますよ。
さらに不安をなくしたい方向け
どうしても失敗したくない人向けの知識としては
PCパーツの役割の理解
これですね。
不安の正体は、たいてい「よくわからないもの」に対する気持ちです。
つまり、「ちょっとわかる」状態にまで持っていけば、不安は取り除けるはずです。
もしあなたの不安のタネが、自作してみないとわからないものなら、
それはもう挑戦してみるしかないです。
PCパーツの役割について知りたい方は、「【初心者向け】ゲーミングpcを自作するのに必要なものは?PCの構成パーツを紹介(前編)」で勉強すればOKです。
失敗しないパーツの紹介
最後に、皆さんの不安を取り除くためにPCパーツを紹介します。
紹介するパーツをもとに、自身でカスタマイズしていけばOKです。
右の検索ワードを参考に、自身で調べてみてください。
分類 | パーツ名 | 検索ワード |
---|---|---|
CPU | Intel Core i5 12400F | CPU 12世代 |
グラフィックボード | MSI RTX 3060 VENTUS | rtx3060 |
メモリ | DDR4 16GB | メモリ ddr4 16GB |
SSD | 500GB | m.2 ssd 500GB |
マザーボード | MSI MAG B660 TOMAHAWK WIFI | 12世代 マザーボード(LGA1700) |
電源 | Antec NE650G M | 電源 650w |
PCケース | NZXT H510 | PCケース おすすめ |
OS | Windows 11 Home | windows10 or 11 |
まとめ
この記事のポイント!
- 自作PCが「めんどくさい」と思ったら、今はやめておこう
- 自作PCが「楽しそう」と思ったら、勇気を持って挑戦しよう
- 自作PCの組み立てかたとパーツ互換性を最低限把握しよう
さて、締めに入ります。
この記事では、「自作PCをすべきかどうか、そしてやるならどうやるのか」を解説しました。
まずは一度立ち止まって、自作PCの必要性を考えてみましょう。
もし止めるならそれはそれでOK。
PCを組んでみたいと思うなら、突き進みましょう。
自作PCの取っ掛かりとなる、情報の集め方を授けました。
あなたの参考になれば幸いです。
~~~
~おまけ(読みたい人向け)
ここからは私の自論です。読む方は少しだけご注意を。
あなたは、どうして自作PCをやってみたいと思いましたか?
自作PCに興味を持ったのは、何らかのメリット、魅力を感じたからだと思います。
かっこいいPCが組めるとか、安くPCを入手できるとか。
私もPCを限りなく安くするために自作PCに手を出しましたし、実際安くできました。自作PCには間違いなくメリットがあります。
しかし、ここで自作PCのリスクから目を背けてはいけません。
自作PCは、組み方を誤ると破損する可能性はあります。
トラブルは自分で解決しないといけないし、めんどくさいこともあります。
「自作PCはやめとけ!」って言いたくなる人がいるのも分かります。
自作PCは万人向けではないんですね。
しかし、私個人の意見としては、せっかく興味があるのに挑戦しないのは勿体無いと思っています。
PCが壊れると思って踏み出せないなら、
「挑戦しない」ことでリスクを避けるのではなく、
「壊れない方法を学ぶ」ことでリスクを管理する。
私は、リスクは避けるものではなく管理するものって考えてます。
こっちがお得ですし、楽しいんじゃないですかね。
できた時めっちゃ気持ちいいです。
少しは、自作やってみようかな?って思ってもらえたなら、この記事のミッションはクリアです。やったね。
ここまで読んでくれた、そんなあなたが大好きです。