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Yottamaster YS5 レビュー。オールインワンな初心者向けSSD

この記事はPR を含みます。

お久しぶりです、Jinです。

この記事は一言で言うと

SSD Yottamaster YS5をレビューした記事

になります。

  • PS5に最適なSSDを探している!
  • 高性能で、冷却もできるSSDが欲しい

そう思ってSSDを探し始めると、価格と信頼性の間で悩んでしまうことはありませんか?

有名メーカー製は信頼性が高い一方で、価格も高めです。かといって、低価格な製品は、性能や耐久性に不安を感じる方も少なくないでしょう。

今回レビューするYottamasterの「YS5」は、そんなジレンマを抱えるユーザーにとって、新しい選択肢となりうるNVMe SSDです。

この記事では、ベンチマークによる客観的なデータから、実際のファイルコピーやゲームのロード時間といった実用的なテスト、そして本製品の大きな特徴である冷却性能まで、多角的に性能を検証しました。

「価格」と「性能」、そして「安定性」。そのバランスをこの記事で見極め、あなたのPCに最適な一台を見つける手助けとなれば幸いです。

それじゃ、やっていこう!

Jin
Jin

じんです。自作PC組み立て代行をやっています。

ご相談は【X(旧Twitter)】【お問い合わせフォーム】にて。

この記事でわかること

  • Yottamaster YS5の内容物がわかる
  • Yottamaster YS5のスペックがわかる
  • Yottamaster YS5を買うべきかわかる

Yottamaster YS5 のスペックと仕様

スペック1TB モデル2TB モデル
モデル名Yottamaster-YS5Yottamaster-YS5
インターフェースNVMe 2.0 (PCIe 4.0)NVMe 2.0 (PCIe 4.0)
NAND フラッシュ3D TLC NAND3D TLC NAND
読み込み速度7,450 MB/s7,450 MB/s
書き込み速度6,600 MB/s6,600 MB/s
ランダムリード1,128K IOPS1,000K IOPS
ランダムライト902K IOPS900K IOPS
総書き込み容量 (TBW)600 TBW1,200 TBW
保証期間5 年5 年
参考価格(2025 8月時点)17,980円29,980円

今回レビューするのは1TB モデルです。

公称値を見る限り、PCIe 4.0 対応 SSD の中でもトップクラスの性能です。

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読み書き速度については以下の通りで

  • Read が 7,500MB/s
  • Write が 6,600MB/s

近年の SSD と比較してもかなり高速なようです。

付属の説明書いわく、Yottamaster YS5のメーカー保証期間は5年とのこと。

万が一、5年保証を使う必要が出てしまったときは、製品を購入したショップか下記サポート連絡先から問い合わせます。

ポイント

公式サポート用メールアドレス: supports@yottamaster.com

Yottamaster YS5 を開封レビュー

外箱

商品画像が中央に入った、シンプルなパッケージです。どのようなSSDなのか直感的にわかります。

中身を取り出すと、まず目を引くのが分厚いアルミニウム製のヒートシンクです。表面積を大きくするための凹凸加工がなされており、冷却性能に期待が持てます。

基板や NAND チップはヒートシンクに覆われているため、外から見ることはできません。

裏面には、シリアルナンバーやモデル番号などが記載されています。

レビューのため、今回は中身も開封してみました。

ヒートシンクを外すと5年間の製品保証が無効になるリスクがあるので、マネしないでください。

広めの冷却パッドが貼り付けられています。これのおかげで、熱がヒートシンクにしっかり伝わるわけですね。

チップは表面のみの片面実装で、裏面にコンポーネントはありませんでした。

  • コントローラ:Maxio MAP1602A
  • DRAM:なし
  • NAND:不明(YMTC製 3D TLC NAND?)

コントローラーはMaxio MAP1602Aでした。良好なスループットと応答速度、省電力性を兼ね備えるSRAM内蔵型のコントローラで、中華ハイエンドSSDに多く採用されています。

NANDメモリは「YMN0ATF...」となっており不明ですが、こちらも中華SSDでよく採用される「YMTC製 3D TLC NAND」だと推測します。1TBモデルで2枚なので、2TBモデルでは4枚の実装になるんだと思います。

付属品

Yottamaster YS5の内容物。本体、説明書、取り付けネジ、ドライバの4点が入っている。
  • SSD 本体
  • 説明書
  • 取り付けネジ
  • プラスドライバー

割と豪華な付属品ですね。道具を何も持っていなくても、PCやPS5にSSDを取り付けられるようになっています。限りなく手間を減らしてくれる配慮に感謝です。

Jin
Jin

Yottamaster YS5を買っておけば、増設までできるってことだね。

Yottamaster YS5 のパフォーマンス検証・ベンチマークテスト

公称値通りの性能が出るのか、定番のベンチマークソフトを使ってパフォーマンスを検証します。

テスト環境

今回、検証に使用した PC のスペックは以下の通りです。

パーツ型番
CPUIntel Core i9-12900K
マザーボードMSI MAG H670 TOMAHAWK WIFI DDR4
メモリDDR4 32GB
グラフィックボードNVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER
システムストレージSamsung 970 EVO Plus
テスト対象Yottamaster YS5 (1TB)

H670 チップセットのマザーボードに、Core i9-12900K を組み合わせた構成です。システムドライブ(OS 用)とは別に、本製品をデータドライブとして接続し、純粋な性能を測定します。

ヒートシンクの大きさはかなり絶妙で、グラボとギリギリ干渉しない厚さでした。

SSDドライブ情報と利用できる容量

検証の前に、「CrystalDiskInfo」でYottamaster YS5の情報を確認します。

  • インターフェース:NVM Express
  • 対応転送モード:PCIe 4.0 x4
  • 対応規格:NVM Express 2.0
  • 対応機能:S.M.A.R.T. / TRIM / VolatileWriteCache

公称スペック通りに認識されています。

CrystalDiskMark

まずは、ストレージベンチマークの定番「CrystalDiskMark」の結果から見ていきましょう。

  • シーケンシャルリード (SEQ1M Q8T1): 7079.26 MB/s
  • シーケンシャルライト (SEQ1M Q8T1): 4969.44.XX MB/s
  • ランダムリード (RND4K Q32T1): 1125.39 MB/s
  • ランダムライト (RND4K Q32T1): 1015.55 MB/s

シーケンシャル読み込みが約7079 MB/s、シーケンシャル書き込みが約4969 MB/s前後です。測定方法を64GiBにすると全体的にスコアは下がりますが、なんとか耐えている印象。

読み書きともにメーカー公称値に届かないですが、これはIntel Coreプラットフォーム側が限界な可能性があります。AMD環境であれば、最大スピードまで伸びたかもしれません。

ただ、この結果でも十分速いと言えます。実際に使う分には困らないはず。

Jin
Jin

検証機のアプデも必要か...

大容量ファイルのコピー:かなり速くなってる!

約 100GB の写真データ(約 3,000 ファイル)のZIPファイルを、システムドライブの「Samsung 970 EVO Plus」(PCIe 3.0) から本製品「Yottamaster YS5」(PCIe 4.0) へコピーするテストを行います。

通常のデータ移行の計測が困難なので、「DiskBench」を使い計測しました。

  • コピーにかかった時間: 約 37秒
  • 転送速度: 平均して 2.8 GB/s 前後を維持

大容量のデータも、速度の低下はほとんど見られず安定してコピーが完了しました。

PCIe 4.0 の広帯域を活かした高速な転送を体感できます。これなら、動画編集の素材置き場としても安心して使えそうです。

なお、データ転送の方向を逆向き(本製品「Yottamaster YS5」(PCIe 4.0) から「Samsung 970 EVO Plus」(PCIe 3.0))にした場合の結果がこちら。

  • コピーにかかった時間: 約 100秒
  • 転送速度: 平均して 1 GB/s 前後を維持

かなり時間が伸びてしまいました。その差は3倍近く。システムドライブなので容量は食っていますが、やはりPCIe 3.0がボトルネックになってます。

データの読み書きは差が出やすいポイントです。PCIe 3.0からの進化が伺えますね。

Jin
Jin

実際のファイル移動でここまで差がつくとは思わなかった!

ゲームのロード時間:なかなか早い

ゲームのロード時間は、ストレージ性能が直接影響する分かりやすい指標です。
そこで、PCIe 3.0 の代表的な高速 SSD である「Samsung 970 EVO Plus」と、本製品「Yottamaster YS5」で、ロード時間にどれほどの差が出るのかを比較しました。

FF14 黄金のレガシー ベンチマークのロード時間で測定します。

  • Samsung 970 EVO Plus (PCIe 3.0): 8.38秒
  • Yottamaster YS5 (PCIe 4.0): 7.69 秒

PCIe 3.0と4.0で約9%ほど差が開く結果となりました。ぱっと見インパクトに欠けますが、重いゲームになるほどこの差は大きくなってきます。

Jin
Jin

ただし、これはPCIe 3.0でも許容範囲な気はする

SSDの温度:だいぶ冷えてる

Yottamaster YS5のもう一つの強みである、冷却性能についても検証しましょう。

  • 室内気温:28度
  • PCケース内エアフロー:あり

上記条件で、CrystalDiskMarkとFF14ベンチマークを回している際の温度をそれぞれ計測しました。

FF14ベンチマークは終了直後までのデータ、CrystalDiskMarkは完了後1分ほど様子を見たグラフになります。

  • 最低温度:41度
  • 最高温度:45度

で推移しています。FF14はベンチマーク中ゆるやかに温度が上昇している一方、CrystalDiskMarkは開始直後に温度上昇が始まっています。

どちらも最高温度は45度で、それ以上には上がっていません。ヒートシンクによる冷却が効いていそうです!

PS5など、エアフローが少ない環境においては、ヒートシンクありなしで冷却性能がだいぶ変わってきます。PS5の方が受ける恩恵は大きいかも。

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Yottamaster YS5の評価・まとめ

ここまでの検証結果と実際の使用感から、Yottamaster YS5 のメリットとデメリットをまとめます。

イマイチな点

  • 専用管理ソフトウェアの不在
  • ぶっちゃけ、激安な部類ではない
  • メーカーの知名度と実績が少ない

Samsung の「Magician」のような、ファームウェアの更新や詳細な状態確認ができる専用ソフトウェアが用意されていません。シンプルな分、初心者でも迷うことはありませんが、細かく設定を追い込みたい上級者には物足りないかもしれません。

また、激安中華SSDではありません。むしろ、容量単価としては高い部類です。ただし、後述する読み書き性能やヒートシンク、取り付けの道具がついてくるので、それらを総合すると高コスパなSSDです。

そして、性能面は申し分ありませんが、新しいブランドであることが足枷になっていそうな印象です。大手メーカーと比較すると、やはりブランドとしての信頼性や長期的な実績は未知数。大切なデータを預けるパーツなだけあり、5年保証があるとはいえ不安に感じるユーザーはいると思われます。

よかった点

  • しっかりハイパフォーマンスなSSD
  • 冷却性能がもたらす安定性
  • 必要なものが揃う、親切なオールインワン設計

PCIe 4.0対応SSDとして、旧世代のSATA SSDやPCIe 3.0 SSDを大きく引き離す実測値を記録。特に大容量ファイルの転送速度は、動画編集などの重い作業で大きなアドバンテージになります。いかなる時もPCがスムーズに動いてほしい人には嬉しい性能だと思います。

付属の大型ヒートシンクによる冷却性能も評価できます。ベンチマークを連続で実行しても、温度は最大45度程度と低く抑えられていました。PCの場合はエアフローがしっかりしている場合もあり、ヒートシンクなしでの運用も可能です。一方で、PS5だと冷却不足に陥るためヒートシンクは必須。

長時間のゲームプレイや動画の書き出しといった場面でも、熱による性能低下(サーマルスロットリング)を起こさず、安定して動作し続ける高い信頼性につながります。

取り付け用のネジに加え、プラスドライバーまで同梱されている点も高く評価できます。SSD増設が初めての人でも、追加で工具を買う必要がありません。「買ってすぐに、誰でもアップグレードできる」というユーザーへの配慮が感じられてGOODです。

Yottamaster YS5は、こんな人におすすめ

これまでのメリット・デメリットを踏まえ、Yottamaster YS5 は以下のような方におすすめできる SSD だと感じます。

確実な性能向上を求める、PCアップグレードユーザー

現在SATA SSDやPCIe 3.0 SSDを使っていて、「PCの動作をもう一段階速くしたい」と考えている方に最適です。

ゲームのロード時間短縮やOSの高速化など、投資した金額以上の明確なパフォーマンス向上を体感できるでしょう。

長時間の高負荷作業でも妥協したくないクリエイター

動画編集やRAW現像など、ストレージに高い負荷がかかり続ける作業をする方にこそ、本製品の「冷却性能」が活きます。

パフォーマンスが安定しているため、レンダリングや書き出し中の予期せぬ速度低下に悩まされることなく、創作活動に集中できます。

初めてSSDの換装に挑戦する、自作PC初心者

「SSDを交換してみたいけど、難しそう…」と感じている方にこそ試してほしい製品です。

強力なヒートシンクは最初から装着済みで、取り付けに必要なドライバーも付属します。失敗のリスクが少なく、安心してPCのアップグレードに挑戦できます。

【2025 8/15~8/31】期間限定ディスカウント情報

Yottamaster YS5(1TB/2TB)がお得に手に入る期間限定キャンペーンを実施中です。

  • 割引コード:YOTTAYS5
  • 有効期間:2025年8月15日~8月31日
  • 対象商品:YS5(1TB、2TB)

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割引内容

  • 1TBモデル:25%OFF(コード20% + クーポン5%)
     通常価格:12,899円 → 9,674円
  • 2TBモデル:20%OFF
     通常価格:22,980円 → 18,384円

期間限定なので、気になる方はこの機会をお見逃しなく。


ということで、Yottamaster YS5 SSDの実力をレビューしてきました。

ここまで読んでくれた、そんなあなたが大好きです。

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  • この記事を書いた人

じん

自作PCの情報に特化したメディア「PCBuildnet.com」の管理人。数多くのPC組み立て経験より、自作PCに挑戦する方に役立つ情報を発信している。 自作PC組み立ての代行も受付中。

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