お久しぶりです、Jinです。
この記事は一言で言うと
RTX4070 tiに合う電源を解説した記事
になります。
- RTX4070Tiにあう電源容量は何w?
- RTX4070 Tiにおすすめの電源はどれ?
- 自分のPCにはRTX4070 Tiを載せられるか知りたい
このようなことを考えているかたにおすすめの記事です。
前半では、RTX4070 tiに必要な電源容量と、おすすめの電源ユニットを紹介しています。
後半では、自分に合った電源の選び方を解説しました。RTX4070 tiに限らず、自由に電源を選べるようになりたい方は、後半の解説がきっと役に立つはず。
それじゃ、やっていこう!
この記事でわかること
- RTX4070 tiの推奨電源容量がわかる
- RTX4070 tiにおすすめの電源ユニットがわかる
- 既存のPCの電源容量確認方法がわかる
RTX4070 Tiの推奨電源容量は750~1000w
早速結論ですが、RTX4070 Tiの推奨電源は750w〜1000wです。使用するCPUによって左右されます。850wあれば足りることが多いです。
- 750wはピッタリな容量。価格重視
- 850wは必要十分な容量。コスパ良好。おすすめ。
- 1000wは余裕のある容量。スペックアップも望める
とりあえずはこんな認識でOKです。
PCBuildnet.comイチオシ電源は「MPG A850G PCIE5」。PCIE5.0対応、10年保証とコスパがいい。
RTX4070 Ti 電源容量早見表
組み合わせるCPUと推奨電源容量の一覧表を作りました。
ピッタリな容量が左、余裕を持たせる場合の容量は右です。右側を超えることは問題ありませんが、左側の数値より低い電源容量を選ぶと、PCが本来の力を発揮できなくなる可能性があります。
組み合わせるCPU例 | 推奨電源容量 |
---|---|
Core i5 14600K | 750w~850w |
Core i7 14700K | 750w~850w |
Core i9 14900K | 750w~1000w |
Ryzen 9 5900X | 750w~850w |
Ryzen7 7800X3D | 750w~850w |
Ryzen9 7950X3D | 750w~1000w |
高性能なCPUほど、要求する電力も大きくなる傾向がありますね。ただし、Core i9やRyzen9のようなハイエンドCPUの場合にのみ1000wが視野に入りますが、Core i7やRyzen7だと850wで十分です。
GeForceの公式ページによると、RTX4070 Tiの推奨電源容量は700wです。(Ryzen9 5900Xを使用したと仮定)
*引用:https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/graphics-cards/40-series/rtx-4070 ti-family/
PCが使用する電力の求め方
PCが使用する電力は、以下の式で求められます。
(CPUの消費電力+グラボの消費電力+75W)× 1.5=推奨電源容量
例えば、以下のパーツ構成の場合はこんな感じです。
Core i7 14700K | RTX4070 ti | その他パーツ | PC使用電力 | 推奨電源容量 |
---|---|---|---|---|
125w | 285w | 75w | 485w | 727.5w~ |
最近は50w刻みの電源が多いので、750wが推奨電源容量となります。
CPUの番号がよくわからない...
という方には、「【CPUとは?】自作PCがグッと楽しくなるCPUの疑問集めました」にて解説していますので、覗いてみてください。
RTX4070 tiにおすすめの電源
これらを踏まえて、私がおすすめする電源ユニットを選んでみました。電源容量は、上記を参考に選んでみてください。
判断軸 | おすすめの電源シリーズ |
---|---|
価格重視で選ぶなら | MSI MAGシリーズ |
性能と価格のバランスで選ぶなら | MSI MPGシリーズ |
高品質で選ぶなら | Seasonic FOCUSシリーズ |
低価格帯で選ぶなら:
低価格帯なら、MSI MAGシリーズがおすすめ。この電源の特徴は以下の通り。
- 80PLUS Gold 認証
- フルプラグインで配線がスッキリ
- 12VHPWRにネイティブ対応
- 7年保証
個人的に評価したいポイントは、「12VHPWRにネイティブ対応」の部分。
RTX4070Tiクラスのグラボの多くは、補助電源コネクタに12VHPWRが使用されています。もちろん12VHPWR非対応電源でも、グラボ付属のコネクタを使用すれば問題ないのですが...
配線がごちゃつくので避けたいんですよね。その点MAGシリーズは、ユーザーのニーズを押さえたバランスのよい電源です。
このクラスのPCに搭載する電源として、堅い選択です。
こんな方におすすめ!
- なるべく安く電源を新しくしたい!
- 自作PCの予算が限られているので、可能な限りCPUやグラボを強くしたい!
性能と価格のバランスで選ぶなら:
性能と価格のバランスで選ぶなら、「MSI MPGシリーズ」がおすすめ。
- 80PLUS Gold認証
- フルプラグインで配線がスッキリ
- 日本製の105°コンデンサを100%使用
- 安心の10年保証
先ほど紹介したMAGシリーズの上位互換です。コンデンサの品質と保証期間が伸びています。
正直、MAGと価格差が2,000円ほどなので、できればこちらを選んでおきたいところ。
迷ったらこの電源を選んでおけば間違いないです。
こんな方におすすめ!
- 予算はあるので、電源にはいいものを使いたい
- 長い保証や日本製パーツなど、信頼性を求めたい
- 配線を減らしてPCを組みやすくしたい
高品質で選ぶなら:
高品質で選ぶならSeasonic FOCUSシリーズがおすすめ。
- 信頼のあるSeasonic製(日本製)
- 80PLUS Gold認証
- フルプラグインで配線がスッキリ
- 低負荷時はファンが回転しない静音モード
- 10年保証
電源ユニットにおいて信頼性の高さで有名なSeasonic製の電源です。
これまで紹介してきた電源と比べると、一回り価格が上がります。しかし性能や機能、安定性は折り紙付きです。
電源に最大限気を配りたい方におすすめです!
こんな方におすすめ!
- 電源には最大限気を配りたい!
- 日本製の電源が欲しい!
PCの電源容量を確認する方法
持っているPCにRTX 4070 Tiを取り付けられるか確認したい!
という場合は、PCの電源容量をチェックしましょう。ざっくり以下の手順で確認できるので、ぜひお試しください。
※一般的なPCケースの場合。特殊なケースだと、右下に電源がない場合もあります
- PCの裏側のパネルを取り外すと、電源が見えます
- PC右下あたりにある四角い箱が電源です
- 電源自体に電力の表がある場合はそちらを参照
- 書いていない場合は電源名で検索し、電源容量を調査
電源ユニットの商品名が分かれば、ほとんどの場合電源容量もヒットするはず。
調べてみて750w以上であれば、RTX 4070tiを搭載できると思ってOKです。
コラム
グラフィックボードを交換するときは、PCケースのサイズにも注意。グラボが大きいとケースに入らない可能性あり。
電源を選ぶときにみたいポイント
PC電源を選ぶときに、見ておくと良いポイントがいくつかあります。この4つです。
- 80PLUS認証
- 使用されているコンデンサ
- 保証期間
- ケーブルの「直付けタイプ」と「プラグインタイプ」
これらの項目を見ることで、電源の安定性や安全性、組み込みやすさをチェックできます。
80PLUS認証
80PLUS認証は、電源ユニットの電力変換効率のランクを表しています。簡単に言えば、省エネな電源の証ですね。
ランクは「Standard・Bronze・Silver・Gold・Platinum・Titanium」6つに分かれています。最近だとBronzeとGoldが主流ですね。
2024年現在、日本で売られている電源のほとんどは、いずれかの80PLUS認証がついています。
簡易的な表にするとこんな感じ。下に行くほど電力変換効率が高いです。
負荷20% | 負荷50% | 負荷100% | |
---|---|---|---|
Standard | 80% | 80% | 80% |
Bronze | 82% | 85% | 82% |
Silver | 85% | 88% | 85% |
Gold | 87% | 90% | 87% |
Platinum | 90% | 92% | 89% |
Titanium | 92% | 94% | 90% |
また、認証のランクが高いほど電源の発熱を抑えられるので、耐久性が高くなる傾向にあります。
使用されているコンデンサ
電源ユニットには「コンデンサ」というパーツが使用されており、電気を制御するのに使われています。
電源の故障の多くは、コンデンサが故障することでおこります。そのため、このパーツの耐久性が電源自体の耐久性と言えるでしょう。
一般的に、ニチコンや日本ケミコンのような日本製のコンデンサは品質が高く、信頼性があります。日本製コンデンサが使われているときは、おおよそ電源のパッケージに書いてあります。
保証期間
電源ユニットはPCにおける共通なパーツです。そのため、自作PCパーツの中では長めの保証期間がついてくることが多いです。
安い電源だと1~3年ほどですが、そこそこ良い電源になると5~10年の保証がついてきます。同じ価格帯の電源で迷ったら、保証期間の長さをチェックしてみてほしいです。
ちなみにこの保証期間ですが、「メーカーとして、その期間は壊れないという自信がある」と言い換えることもできます。なので保証期間が長いほど、間接的に電源の耐久性が高いと考えていいです。その期間は十分に使える設計をしている、ということなので。
ケーブルの「直付けタイプ」と「プラグインタイプ」
電源の組み込みやすさに関わるのが、電源ケーブルの接続方式です。簡単にいうと「どんなふうにケーブルが生えているか」ってことですね。
ざっくり以下に特徴をまとめました。
- プラグインタイプ:すべてのケーブルを自由に取り外しできる
- セミプラグインタイプ:主要なケーブルは直接生えていて、残りのケーブルは取り外しできる
- 直付けタイプ:ケーブルが電源から直接生えている
プラグインタイプのメリットは、必要なケーブルだけを配線できること。
直付けタイプだと、最近だと使われなくなった「ペリフェラルケーブル」や「SATAケーブル」なども、強制的にPCケースに入れ込まなくてはいけません。
その点、自分のPCパーツ構成に必要ない電源ケーブルを入れなくて済むプラグインタイプは、PCが組みやすくなると言っても過言ではありません。
ちなみにプラグインタイプな電源ほど、価格は高くなります。逆に安価な電源ほど、直付けタイプに近づくイメージです。
安全性、安定性に問題がある電源はほとんどない
これまでの話をひっくり返すようで恐縮ですが、最近の電源は大抵安全に作られています。
数年前までは、「安い電源を使うとPCを巻き込んで壊れてしまうため注意が必要」という通説がありました。しかし、最近の電源ユニットは安全回路が組み込まれており、他パーツへ大量の電気が流れるようなことはほとんどなくなっています。
総じて、最近の電源はとても優秀なので、安全性・安定性に欠けるものは販売されていないことが多いです。特に、パソコン工房やドスパラなどPC専門店が扱う電源ユニットは、基本的にハズレはありません。
そのため、安全性や安定性を特徴とした電源を選ぶことは難しいのが現状です。そのため、これまで紹介してきた項目を指標に電源を選ぶ必要があるんですね。
- 80PLUSが強い
- 日本製コンデンサを使用している
- 保証期間が長い
金額によって妥協すべき点もあるかもしれませんが、安全に長く使うという観点で電源を選ぶなら、上記をチェックしましょう。
ただし中古の電源、およびAmazonのようなネット通販で電源ユニットを購入するときは注意が必要です。過去の使用履歴がわからない以上、故障のリスクは高いです。粗悪品が出品されていることもあります。
初めての電源購入なら、有名なメーカーで、しっかりとしたレビューがついたものを購入するのが吉ですね。
まとめ:RTX4070 tiには750~1000wの電源を使おう
さて、締めに⼊ります。
RTX4070 tiの推奨電源容量は750w~1000wです。使用しているCPUに応じて、必要な電源容量は異なるので気をつけてください。
Core i5くらいまでなら750w、Core i7やRyzen7なら850w、Core i9やRyzen9なら1000wが目安です。
また電源を選ぶときは、80PLUS認証やコンデンサ、保証期間をチェックするとGoodです。
ここまで読んでくれた、そんなあなたが大好きです。