自作PC

【2024年4月】ゲーミングPCを自作しよう!10万円編

この記事は「2024年 4月16日」に更新しています。

お久しぶりです、Jinです。今回は

ゲーミングPCは10万円で作れるの?

というテーマの記事になります。

ゲーミングpcを⾃作しようと考えている人の多くが、こんなことでお悩みだと思います。

  • 自作PCってどれくらいの金額が相場なの?
  • いくらで作れるん?
  • とりあえず戦える、コスパの高いPCが欲しい

その予算のボーダーとして、キリが良くてちょうど良いのが10万円ではないでしょうか?

今回は、10万円で作る高コスパな⾃作PCパーツを紹介します。

それに付随して、自作PCの基本的なおさらいから、10万円PCパーツ構成に対する提案をしていきます。

とにかく早く構成を知りたい!

という⽅は、こちらのリンクからパーツ構成のセクションへ⾶んでください。

それではやっていこう!

Jinです。主にTwitterで自作PCの制作代行を行ってます。
お仕事依頼はお問い合わせまで。

この記事でわかること

  • ゲーミングPCの「10万円」という⾦額の相場感を知れる
  • 10万円PCのパーツ構成がわかる
  • 10万円PCのゲーミング性能がわかる
  • 10万円PCのアップグレード案を知れる

10万円で⾃作PCは作れる?

パーツ構成の話に⼊る前に、「10万円でゲーミングPCは⾃作できるか?」という疑問について回答したいと思います。

結論を言うと「できます」。ただし、パーツ選びには制約があることを知っておくと良いでしょう。

このことについては、後半で説明しますね。

10万円⾃作PCのパーツリスト

早速、10万円でPCを組む時のパーツを紹介します。

今回のパーツ選定基準は以下の通りです。

  • OS込み10万円台
  • できるだけゲーム性能を伸ばせる構成に
  • Amazonで揃えられる

ちなみに、PCショップのセールを利⽤すれば、よりコスパよくパーツを集められることがあります。

今回の構成をベースに、⾃分の状況に合わせてパーツをカスタマイズするのが良いかんじですね〜

【Intel】パーツ構成表

分類 パーツ名 価格(2024 4/16時点)
CPU i3 12100F ¥14,180
グラフィックボード NVIDIA GeForce RTX 3060 ¥44,242
メモリ DDR4 16GB ¥5,180
SSD 500GB ¥6,980
マザーボード PRIME B760M-A D4 ¥17,671
電源 650W Bronze ¥7,500
PCケース Deepcool MACUBE 110 ¥5,508
OS Windows 11 Home ¥12,000
合計 ¥113,261
こちらから一括で確認できます。

パーツの選定理由

  • CPU:PCの性能に直結するパーツ。エントリースペックのi3を選択
  • グラボ:極力予算を割きたいパーツ。144fpsを目指す
  • メモリ:16GBあればOK。予算を抑えるため、動作周波数は後回し
  • SSD:M.2 の500GBを選択。ゲーム3タイトル程度であれば問題なし
  • マザーボード:予算の関係で必要最低限。これでも十分使える
  • 電源:550W以上あると安心。80+認証はBronzeでOK
  • PCケース:価格が安いものから選択。ここは好みで選んでOK

【Ryzen】パーツ構成表

分類 パーツ名 価格(2024 4/16時点)
CPU Ryzen5 5600 ¥19,500
グラフィックボード NVIDIA GeForce RTX 3060 ¥44,242
メモリ DDR4 16GB ¥5,180
SSD 500GB ¥6,747
マザーボード MSI A520M-A PRO ¥6,432
電源 650W Bronze ¥7,500
PCケース Deepcool MACUBE 110 ¥5,836
OS Windows 11 Home ¥12,000
合計 ¥107,437

こちらから一括で確認できます。

パーツの選定理由

  • CPU:PCの性能に直結するパーツ。 マザボが安いので Ryzen5 5600を選択
  • グラボ:極力予算を割きたいパーツ。144fpsを目指す
  • メモリ:16GBあればOK。予算を抑えるため、動作周波数は後回し
  • SSD:M.2 の500GBを選択。ゲーム3タイトル程度であれば問題なし
  • マザーボード:予算の関係で必要最低限。これでも十分使える
  • 電源:550W以上あると安心。80+認証はBronzeでOK
  • PCケース:価格が安いものから選択。ここは好みで選んでOK

購入時期によりますが、上記構成で10万円台で組むことができます。

他の価格帯(7万〜25万)もみたいかたへ

10万円以外の価格帯で自作PCをやりたいかたには、

【Amazonで買える】自作pcキットを紹介。初心者に「こそ」おすすめ!」で解説しています。

10万円⾃作PCの性能

ここからは今回紹介したゲーミングPCのスペックを見ていきましょう。ベンチマーク(PCの性能を⽐較する指標)の結果を⽤いて確認します。

人気なゲームの平均fpsのグラフ。高設定での計測。
VALORANTについては平均292fpsだったため、グラフの全体に合わせるため省略している。

人気なAPEX LEGENDは、高設定では120fpsを保つことができるようです。高負荷時には下がると思いますが、基本的なプレイはひとまず問題ないと思われます。その他ゲームでもフレームレートは確保できていますね。

フレームレートが重要となるゲームではグラフィック設定は落とすことが多いため、実際はもう少し高いfpsが望めるでしょう。

このことから、FHD画質であれば快適にプレイできる性能を10万円ゲーミングPCが持っていることがわかります。

設定を下げて、フレームレート優先にすれば、さらに快適になりますね!

これで10万円ゲーミングPCの実力がわかったと思います。悪くないですね。

パーツ選びの解説

それぞれのパーツの選定理由です。選ぶ際の参考にどうぞ。(Intelパーツの解説になります。)

CPU:Core i3 12100F

CPUはCore i3グレードを選択しました。価格が10万円の場合、これ以外の選択肢はほぼないと考えて良いです。

RYZENも悪くないのですが、ゲーム用途であればインテル製CPUの方がフレームレートが安定する傾向にあります。

2023年現在、最新CPUは13世代ですが、もう一段やすい12世代CPUを選択してみました。これでもゲーム性能は十分です。

グラフィックボード:RTX3060

グラフィックボードはRTX3060を選択しました。FullHD解像度のゲームにおいては、144fpsを維持できる性能を持っています。

CPUとのボトルネックもほとんど起こさないので、コスパの良い構成だと言えますね。

10万円でPCを組むなら、40,000円前後がグラボの予算だと思ってもらえればOKです。

ちなみに、Radeon RX6600というグラボも性能の割に価格が安く、10万円の予算においては悪くない選択肢です。

ただし、Radeonはちょっぴりクセのあるグラボなので注意が必要です。具体的にはGeforceの方が以下の観点で優れています。

  • ゲーミング性能が高い
  • ドライバが安定している
  • 情報量が多く問題解決しやすい
悩んでいる人
悩んでいる人

このPCは、ひとまず安定して動いてほしい!

というニーズが強いと考え、私は初心者の方にはGeforceシリーズをオススメしています。

コラム

最近グラボの価格が急激に下がっており、10万円でも全然戦えるPCを組むことができるようになった。

もう一歩踏み出せるなら「RTX3060Ti」がおすすめ。3060よりも2割り増しで強い。

メモリ:DDR4 16GB

メモリはDDR4 16GBを選択しました。

ゲームをする上でメモリは16GB以上必要と言われています。

見た目にこだわりがなければ、基本的に安いものでも大丈夫です。5000円前後で選ぶとGOODです。

コラム

メモリはPCを映させるパーツの一つなので、ちょっと良いものを買うのもアリ。

こだわりがある場合は、ヒートシンクあり+光るメモリがおすすめ。

SSD:M.2 500GB

SSDはM.2の500GB。予算的に500GBになりました。

PCゲームは容量が大きいですが、3タイトル程度であれば問題なく入ります。

以前であればsata接続のSSDの方が安かったのですが、最近はM.2接続のSSDでも価格が変わらないのが現状です。

特別な理由がない限り、メインSSDはM.2接続のものを選ぶと良いですね。

マザーボード:B660の安価モデル

マザーボードはB660の安価モデルを選択しました。

  • ロー、ミドルスペックのCPUが正常に動く
  • グラボを搭載可能
  • M.2SSDを付けられる

ゲーミングPCとしては上記のような条件を満たしていれば良いため、今回の用途では必要十分だと思います。

MSIやASUSの安価なマザーボードを選ぶといい感じです。個人的にはMSIを推しています。

電源:550W〜650Wから選択

電源容量は650Wを選択しました。

RTX3060tiあたりまでは550W電源でも動かせます。今後PCのスペックアップを行う予定があるなら、650W~750Wを選んでおくと吉です。

予算が10万円の場合は、550~650Wあたりの選択肢しかないため、今回は650Wを選択しています。

ケース:規格を確認してお好み

PCケースは正直好みが大きいです。マザボとケースのサイズ相性などの規格が合っていれば、好きな見た目のものを選んでOKです。

10万円PCの予算に合いそうなPCケースを挙げておきます。おおよそ5000~7000円あたりで選ぶと予算に収まると思います。

安めなPCケースだと、組みやすさや素材感、細かいところの造形に粗が出ます。

コスパ面を考えた場合、個人的にオススメなケースはNZXTのPCケースです。

組みやすさと美しさを兼ね備えたPCケースは他にないと思っています。

OS:Windows 11 homeの「パッケージ版」

OSはWindows11 homeです。PCでゲームを遊ぶなら、proではなくhomeで十分です。

少し価格は高くなりますが、パッケージ版を選びましょう。OSインストール用USBメモリがついてきたり、マイクロソフトアカウントと紐付けることで、PC構成が変わった時にもライセンスを引き継げます。

PCパーツ選びのまとめ

  • グラボ:ゲーム性能に最も影響を与えるパーツ。予算が許す限り良いものを選ぶ
  • CPU:こちらもゲーム性能に影響あり。価格的にi3で必要十分
  • メモリ:16GBあればOK。動作周波数は後回しで良い
  • SSD:500GB程度のM.2を選択。
  • マザーボード:とにかく最低限、最低価格で予算拡大
  • 電源:こちらも最低限の容量を選択。550W以上
  • PCケース:見た目と安さの両立。ここは好みでOK
  • OS:Windows11 home。選択肢はこれ一択。

PCパーツ選びをまとめるとこんな感じです。

初めは難しく感じるかもしれませんが、自分好みにカスタマイズしていくのはとても楽しいですよ。ぜひパーツ選びを楽しんでみてくださいね!

PCの基本構成のおさらい

ここからは自作PCの知識についておさらいしていきます。

興味のある方は覗いていってください。

PCとして動作するには以下のパーツが必要で、これさえあれば、とりあえずPCとして使用できます。

  • CPU
  • メモリ
  • マザーボード
  • ストレージ(SSD、HDD)
  • 電源ユニット
  • OS

これに加えて、一般的なPCとして完成させるために、PCケースが必要です。

そして上記パーツに加えて、ゲームをするには「グラフィックボード」(以下グラボ)というパーツが必要となるのです。

グラボの役割は、主に負荷のかかる映像を出力すること。

彼のおかげで、ゲームの繊細で激しい映像を出力できているんですね。

グラフィックボードが高価!

そんなグラボですが、PCパーツの中でもお値段が高いんです!

最低限ゲームができるスペックのグラボですら下限2万円から…という具合。

上は数十万ほどにもなる重量級なパーツです。

そうなると、当然ですが他のパーツに使える金額も少なくなるわけです。

10万円のパーツ内訳の割合を示した円グラフ。
今回の10万円PCでは、グラボが予算の約40%を占めている

PCパーツは基本的に1つ1万円前後から購入できます。

グラフィックボードを抜いたパーツ数は合計7個。
単純計算で最低7万円必要になると言うこと。

そのことを考えると、結果的に10万円だとパーツ選びに割と制約がある状態ということになるんですね。

10万円ゲーミングPCに対する+αな提案

ここからカスタマイズ、グレードアップをする場合を紹介します。

前述の通り、今回の10万円PCの構成はあまり余裕がある構成ではありません。

具体的には、性能を⼤きく左右するグラフィックボードにできるだけ予算をさいた構成と⾔えるでしょう。

もし更なる性能向上を望むなら、CPUとグラフィックボードの性能をあげることになります。

それだと少なくとも2,3万〜は欲しいところです。

しかし、これだと15万円に近づいてしまいますね。

悩んでいる人
悩んでいる人

流石にそこまでは予算がないな...

そんなあなたに向けたアドバイスがあります!

Jin
Jin

ここからは少しだけ予算を伸ばせるよ、という⽅に向けたアドバイスになります。

具体的には1万円だけ伸ばせる!って方です。一体どのパーツを強化するかというと...

ズバリ、マザーボードや電源のアップデートをオススメします。そう考える理由を紹介します。

プラス1万円なら「電源、マザーボード」のグレードアップ

PCパーツは「PCスペックへの貢献度で⼤きく2つに分類できます。

グラフィックボードやメモリ、CPUなどは、PCスペックを⼤きく変える⼒があります。

また、これらのパーツたちは⽐較的交換しやすいパーツでもあるんですね。

逆にマザーボード、電源は交換しにくいパーツです。

しかも、⾼価なものを選んでも、PCスペックにはあまり影響を与えません。

それゆえ、マザーボードや電源は軽視されがちかもしれませんね。

しかし、マザーボードや電源はPCの⼟台となるパーツであることを忘れてはいけません。

悩んでいる人
悩んでいる人

縁の下の力持ちってことか...

大器晩成型のPCを組む

良いマザーボードを積んでおけば、交換しやすいパーツ(かつ性能に直結するパーツ)だけを⼊れ替えながら、徐々にスペックアップを⽬指すことができます。

例えば、こんなことができるできるようになります。

  • まずは10万円でPCを組んで、まずは遊ぶ。
  • 時間が経つごとにスペックに直結するパーツを⼊れ替える

これは大器晩成型のPCの組み方になります。

自身と共にPCも成長させよう

大器晩成型PCの最大のメリットは、追加費⽤を限りなく抑えつつ、スペックアップが可能という点にあります。

PCパーツは基本的にリセールバリュー(売る時の価格)が下がりにくいという特性があります。

簡単に言えば、最初の構成のCPUやグラボなどが売れるということですね。

つまり、

  • 初期投資は10万だけ
  • スペックアップの際は追加投資額を抑えられる

こんなことが可能になるんです。

最初に高額な投資が必要ないという点で、初めての⾃作には⾮常に有効です。

このPCの作り方を実現するためには、⼟台となるパーツの性能は重要になるんですね〜

なんだかんだ土台パーツも重要ってコト

これらの理由で、1万円あったら土台パーツに投資しよう!ってことを言いたかったです。

  • 電源容量が少なければ、高性能なグラボに載せ替えても電力不足に
  • マザーボードが弱ければ、ハイスペックなパーツを最大限活かせない

土台に投資しておくことで、上記のような状況を回避できます。

これまで紹介した⽅法は、予算をあまり用意できないという方にこそ、強くお勧めしたいですね。

10万円のゲーミングPCでも⼗分遊べるスペックは持っているんです。

初めから⾼いPCを⽬指してPCで遊べない時間が⽣まれるくらいなら、スペックは低くても遊べた方がよっぽど良いです。

時間は有限だと言うことを忘れてはならない。(戒め)

Jin
Jin

ちなみに個人的な重要度は電源>マザーボード。

電源が悪いと、PCの全てを巻き込んで自爆する…

引用:ドラゴンボール

これ冗談じゃないので、少しだけ注意です。

自作のハードルが高いならBTO

でも自作PCはやっぱり難しい...

そんなかたは、無理に自作PCに挑戦するのではなくBTOを購入するのもアリです。

自作PCはあくまでも「趣味」の延長線にあります。PCの組み立て自体を楽しめることが前提だと私は考えます。

まずは市販品を購入して、慣れてきたら自作に挑戦するという方法もありますので、自身の気持ちと相談しながら決めてみてくださいね。

個⼈的な感想、まとめ

さて、締めに⼊ります。

この記事のポイント!

  • 10万円でゲーミングPCは組める
  • 10万円だとパーツ選びに制約がある
  • 10万円PCはちゃんと遊べるスペック
  • スペックアップは電源、マザーボードがおすすめ

今回は10万円で組めるゲーミングPCを紹介しました。(クリックで表に戻ります

10万円でも⼗分遊べるスペックのPCを組み⽴てることができるのが強みですね。

スペックアップをする際はマザーボードや電源のような、ベースとなるパーツの強化をお勧めします!

良い自作ライフを送ることを願っています。

ここまで読んでくれた、そんなあなたが大好きです。

  • この記事を書いた人

じん

自作PC組み立ての代行をやってます。 チェンソーマンとDr.Stoneが好き。

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